先日、近所の中古レコード屋が全品半額セールをやっていて、ミックジャガーの初ソロアルバムの「She’s The BOSS」の帯付き・シュリンク付きで盤質も新品同様なものが600円だったので、買ってみたところ、これが、輸入メタルマザーを使用した盤でした。
僕が買った盤には、当時のアンケートハガキまで入っていました。
そして、帯の裏面には色々書いてあるのですが、
盤が高品質であることがアピールされていました。
そして、内袋には、曲ごとの参加メンバーや、制作スタッフが記載されているのですが、
なんと、マスタリングは、「LED ZEPPELIN Ⅱ」の”RLカッティング”で有名なBob Ludwigです。これはもう、ものすごく、高音質が期待できる盤だと思います。
ということで、いつものように、ランオフ部分に刻印されている情報を記載します。
SIDE ONE
①AL-39940-INTL-11
②MASTERDISK
③1A5
④28AP-2996A1
SIDE TWO
①BL-39940-INT-TR-
②MASTERDISK
③28AP-2996B1
④1A9
※①のみ手書き
①②の情報がもともとのメタルマザーに刻まれていたものと思われます。Bob Ludwigがカッティングした盤は、通常”RL”と刻まれていて、実際、イエスの「90125」の日本盤には、RL刻印があったのですが、「She’s The BOSS」にはそれがないです。なので、実際にBob Ludwigがカッティングしたのかどうか謎です。しかし、盤を聴いてみると、Side2がSide1と比べて、針を落とした瞬間から、明らかにわかるくらいに、ものすごい迫力のある音で鳴るので、少なくとも、Side2はBob Ludwigがカッティングしている可能性が高いと思います。
肝心の内容の方も、ミックジャガーと超豪華なゲストで作っているだけあって、とても聴き応えのある良盤だと思います。特に、ジェフベックがギターを弾きまくっている曲が多いので、僕のような、ジェフベックファンも満足できる作品です。他にも、「Hard Woman」のピートタウンジェントのアコスティックギターも、この盤だと生々しく迫力ある音で聴くことができます。
ということで、音質も内容も素晴らしいアルバムなのですが、ヤフオクでこのレコードの値段を見ていると、どうやら、全く注目されていない、世の中から完全に忘れ去られた状態のようです。なので、この、CBSソニー盤のミックジャガーの「She’s The Boss」は今、ものすごく安く入手できるので、今のうちに、ローリング・ストーンズ・ファンと、ジェフ・ベック・ファンの人はこのアルバムを入手すべきだと思います。
【2014/12/13追記】その後、US盤を購入して、日本盤と音の傾向が変わらないことを確認しました。また、CBSソニーから発売された、ストーンズの「Dirty Work」は輸入メタルマザーは使用していない、日本独自カッティングであることが確認できました。
せっかくなので、僕が買った「She’s The Boss」のUS盤のランオフの情報を記載します。
SIDE ONE
①AL-39940-INTL-17
②MASTERDISK
③0
④P”AP”
SIDE TWO
①BL-39940-1J
②MASTERDISK
③P(AP)
④0
といった感じで、US盤にしては、あまりゴチャゴチャ書かれていないようでした。Side1よりも、Side2の方が音がより立体的に感じる傾向も、日本盤と同じでした。ストーンズで他にRLカッティングの盤は「Tattoo You」のUS盤がありますが、こちらの方は、両面ともに、”RL”の刻印があることが確認できています。
コメント