平均ペースで総合力が問われる、あまり特徴のない一戦となった。タワーオブロンドンが久々に勝利したが、復活したとか成長したとかではなく、たまたまこの馬向きのレースになったということだと思う。
1.レース結果の基礎データ
2019年 5月11日(土) 2回東京7日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第64回京王杯スプリングカップ
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1400m 16頭立
馬場差 -1.5 完全タイム差 +0.2
タイムランク C メンバーランク C
LAP :12.3-10.9-11.0-11.3-11.0-11.1-11.8
通過:34.2-45.5-56.5-67.6 上り:67.1-56.2-45.2-33.9 ミドルペース
高速馬場の平均ペース戦で瞬発力、持続力が問われたわけではなくポジショニング等の立ち回りの上手さが問われるレースとなった。
2.隊列分析
直線入り口ではやや縦長で、後方からの馬はやや外を回っている。この形だと、後方からの追い込みは難しい。
3.完全タイム差検証
ほぼ妥当な完全タイム差と思われる。レコードタイム決着ではあってもさほどレベルの高いレースではなかったことが、この表でよくわかる。
4.各馬の分析
1着 9番 タワーオブロンドン レーン 1.19.4 33.1
まずまずのスタートから中段につけて、直線ではじわじわと長く脚を使って1着となった。
レースぶりを見ていて、最後の直線では、瞬発力に秀でた馬がいなく、前で粘る馬もいなかったので勝てたという感じなのがわかる。高速馬場と平均ペース勝負がこの馬がもっとも能力を発揮するケースということだと思う。
2着 7番 リナーテ 武豊 1.19.5 33.3
中段からだったが、インを回ってこれたのがよかった。直線に入ってからの伸び脚は鈍かったが残り200mで伸びて2着を確保したので、立ち回りの上手さと一瞬の脚を最後にうまくつかえたのがよかった。
3着 6番 ロジクライ 戸崎圭太 1.19.5 33.7
先行してインの3番手で、残り100mで少し伸びる脚をつかって3着になった。勝負所でのペースアップがなく平均ペースで上手く立ち回り、最後ひと脚つかうというのがこの馬の好走パターンであるようだ。狙い時が難しい馬ではあると思う。
4着 4番 トゥザクラウン 福永祐一 1.19.5 33.6
1600万勝ちからの昇級馬だが、先行して末脚が劣ったが、この展開、メンバーで3着以内に粘れなかったのは、単純に重賞で好走できるレベルにはなかったということだと思う。
5着 8番 キャナルストリート 石橋脩 1.19.6 33.5
この馬も1600万勝ちからの昇級馬だが、5番手につけて最後粘れなかったので、単純に重賞で好走できるレベルにはなかったということだと思う。ただ、人気のわりには善戦したのでオープン特別戦ではそこそこやれそう。
6着 1番 リライアブルエース 坂井瑠星 1.19.7 33.2
インの中段をうまく立ち回ったが、さほど伸びなかった。重賞では能力不足。
7着 16番 スマートオーディン 池添謙一 1.19.7 32.6
後方から大外ぶん回して追い込んでくる戦法しかない馬なので、この展開では厳しかった。3着以内に入れる機会は今後も限られそう。
8着 2番 ドーヴァー 三浦皇成 1.19.8 33.3
直線ではジワジワ伸びてはいるが、重賞では能力不足。
8着 5番 ストーミーシー 大野拓弥 1.19.8 33.1
ときどきよい瞬発力を見せる馬であるが、今回はさほどではなかった。高速馬場の平均ペースではだめなようだ。高速馬場でもスローペースだったり、時計のかかる平均ペースならば一発の可能性はありそう。いつも人気のない馬で来たら高配当が期待できるので、今後も警戒はしたい馬。
10着 15番 ダイメイフジ 松岡正海 1.19.8 34.1
2番手を先行して、最後は後退。先行粘り込みはこの馬の戦法ではない。が、そもそもここでは能力不足。
11着 11番 エントシャイデン 田辺裕信 1.19.9 33.0
後方から、距離ロスの少ないインから追い込んできたが、それでも他馬を差し切るほどの脚はなかった。
12着 12番 ロードクエスト M.デム 1.19.9 33.0
後方から、やや外をまわり、そこそこ追い込んできたが、大した末脚ではなかった。やはり昨年のスワンSときのみハマっただけで、今後も重賞で3着以内に入るのは厳しそう。
13着 10番 タイムトリップ 田中勝春 1.20.1 33.4
直線外から追い込むも大した脚ではなかった。
14着 14番 スターオブペルシャ 蛯名正義 1.20.3 33.8
こちらも直線外から追い込むも大した脚ではなかった。戦績から、高速馬場に対応できる末脚はなさそう。
15着 13番 ブロワ 杉原誠人 1.21.3 35.8
先行力はあるも末脚がまるでない、近走の戦績通りの結果だった。
競争除外 3番 サトノアレス 柴山雄一 —— —-
馬場入場後に故障発症、競走除外となったが、このメンバーであればかなりやれたのではと思われただけに残念だった。
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