アクシデントにより7頭立てになってしまったが、結果も低調なものになった。
1.レース結果の基礎データ
2019年 6月16日(日) 1回函館2日 天候:小雨 馬場状態:稍重
11R 第26回函館スプリントS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1200m 13頭立
馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク D
LAP :12.3-11.0-11.1-11.3-11.0-11.7
通過:34.4-45.7-56.7-68.4 上り:68.4-56.1-45.1-34.0
この日の未勝利戦でも前半34.4のレースがあったり、前日は未勝利戦でも前半33秒台のレースがあったり、ここ数年の函館のように時計の出やすいコンディションになっている。それでいて、前半がこんなに遅いペースであれば、前に行った馬が断然に有利なレースとなる。
2.隊列分析
この頭数にしては、直線入り口で意外に縦に長い隊列になっている。これは、逃げたカイザーメランジェのペースが絶妙であり、後続の馬の早めの進出を封じたということだと思う。
3.完全タイム差検証
妥当な完全タイム差である。タワーオブロンドンが明らかにパフォーマンスを落としているが、1200m戦は合わないと考えてよいのではないかと思う。
4.各馬の分析
1着 10番 カイザーメランジェ 牡 4 江田照男 56 1.08.4 34.0
スタートが特に速いわけではなかったが、他に速い馬がいなかったため楽に先頭に立つ。その後ペースを全く緩めない絶妙なラップで走り、後続の追い上げを封じ、直線の短いことも活かし最後までしのぎ切った。
前走直線1000mの競馬で先行した経験が生きての逃げだったと思う。ただ、3ハロン目以降ラップは見事だったものの、1、2ハロンが12.3-11.0というのは重賞としては明らかに遅く、今後このような楽なペースに恵まれることは少ないと思われる。
2着 11番 アスターペガサス 牡 3 小崎綾也 52 1.08.6 34.0
好スタートからカイザーメランジェのすぐ後ろの外をついて行くが、3,4コーナーでカイザーメランジェのペースが全く緩まないので1馬身ほど離されてついて行くのがやっとの状態になるものの最後まで2着に粘り切った。
わりと3歳馬が好走するレースであるが、この時期ならではの斤量差が活きることが大きい。この馬が最後まで2着に粘れたのも52キロの恩恵だと思う。このレースを好走しても秋以降ぱっとしない成績の3歳馬も多いので、秋に好走するところを見せるまでは疑ってかかった方がよいと思う。
3着 13番 タワーオブロンドン 牡 4 レーン 58 1.08.6 33.5
好スタートながら行く気なく後方を追走。4角で外に出し、追撃態勢に入ったものの、じわじわとしか伸びず3着となった。差し馬なのにトップスピードがさほど速くないので、今回のような差し切れないシーンはもう何度も見てきているのだが、さすがにこのメンバーならば差し切れるのではないかと思ったものの、1200m戦でさらに能力が劣ったということはありそう。やはりこの馬は前走のように、1400m、平均ペース、高速馬場と、好条件がそろわないと好走出来ない馬なんだと思う。3着に入っても、4着以下が弱かったということで評価できない。
4着 7番 ダイメイフジ 牡 5 松岡正海 56 1.08.7 33.8
4番手追走、直線で追い上げ体制に入るも全く伸びなかった。
ごくたまに好走する馬であるが、もうさらにメンバーが弱くならないと好走は難しそう。
5着 2番 ペイシャフェリシタ 牝 6 岩田康誠 54 1.09.0 34.1
スタートは遅かったが、2の脚でなんとか最内の3番手の位置を取る。追走にやや苦労しているようだったが、なんとか直線までは踏ん張っていたものの、直線でまるで伸びず後退した。
なぜか穴人気になっていたが、そもそもこの程度の実力ということだと思う。追走に苦労してまったく脚が溜まらなかったようで、この馬はどこかでペースが緩んで脚が貯められる展開にならないとよさが発揮できないというのはありそうだ。
6着 9番 ユキノアイオロス セ11 木幡初也 56 1.09.3 33.9
ダッシュ付かず後方から、直線でも1頭交わすのがやっとで、いいところがなかった。
7着 1番 サフランハート 牡 6 勝浦正樹 56 1.09.5 34.2
スタートも二の脚も遅く最内の後方を追走し、直線も伸びずしんがり負け。明らかに能力不足。
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