CBC賞の予想は本命馬がしっかり勝って、3歳馬軽視、ショウナンアンセムを切るところまで正しかったが、アレスバローズをピックアップできずに外れてしまった。かなりいいところまでいったものの、馬券候補をピックアップする上での優先順位の考え方が拙いといった僕の実力不足を思い知らされる結果となった。
1.レース結果の基礎データ
2019年 6月30日(日) 3回中京2日 天候: 雨 馬場状態:不良
11R 第55回CBC賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1200m 13頭立
馬場差 +1.2 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク C
LAP :12.4-11.0-11.5-11.2-11.3-12.4
通過:34.9-46.1-57.4-69.8 上り:69.8-57.4-46.4-34.9
馬場を考慮してもややスローな平均ペースとなった。
2.隊列分析
ややスローなので直線入り口での隊列は短くなっていた。こうなると内を回った馬が有利であるが、外からの馬も伸びているので、馬場状態としては直線の内外の差はない馬場だったようだ。
3.完全タイム差検証
雨が降って馬場コンディションが悪くなったことにより、前走よりパフォーマンスを下げた馬が多かったということはあると思うが、やや過少評価になっている。セイウンコウセイが好走はしたものの前走より着順を下げたことから、前走より0.3秒ほどパフォーマンスを下げたと考える程度が妥当なのではないかと思う。そのため、0.2秒ほど上方補正した方がよいと思う。過少評価となった原因は馬場差の評価がぶれているからだろう。馬場差も+1.4とした方がよさそうだ。
4.各馬の分析
1着 9番 レッドアンシェル 牡 5 福永祐一 56 1.09.8 34.4
好スタートながら、中段の外をずっと追走し、直線でもじわじわと伸び続け1着となった。
最内を距離ロスなく走った2着のアレスバローズと比べて、終始外を回っていたので、強い勝ち方だったと思う。
1600万条件戦で、2,3着の多かった馬だったが、前走で1200m戦を圧勝してからこれで2連勝。1200mに適正があったということだと思う。1600万勝ちからの重賞挑戦だったが、前走の真完全タイム差がよかったことから、ここでも好勝負できるとした見立ては正しかった。あと、道悪適正もある実績があったので、本命馬としてはかなり自信を持って望めたレースであり、前売り段階では単勝4倍台をつけていたりしたので、真完全タイム差のような定量的な指標を持って予想できることは強みであるということを改めて感じれたレースとなった。
2着 4番 アレスバローズ 牡 7 川田将雅 57.5 1.09.8 34.4
まずまずのスタートながら、最内のポジションを取ることにこだわり、道中ずっと距離ロスのない最内の中段を追走する。直線に入って一瞬の脚を活かし、内から前にいたセイウンコウセイを抜かし一旦先頭に立つも、最後はレッドアンシェルに差されて2着になった。
最内を距離ロスなく通れた利はあるものの、一瞬の末脚を活かすことができたのは川田騎手の好騎乗だったと思う。この馬僕は前々走は、「復調の兆しになるかもしれない。」とし、前走が「不利が大きかったようだ。このレースは参考外とした方がよさそう。」と評価していながら、この馬を軽視してしまったことは大失敗だった。過去に今回と同レベルのレースを勝った馬は警戒すべきであり、近走の成績をよく吟味すべきであるということが今回の僕も最も大きな反省点になった。
3着 3番 セイウンコウセイ 牡 6 幸英明 58 1.09.9 35.0
好スタートからハナをとり、ややスローなペースに落として、3着に粘り切った。
前々走がブリンカーが効きすぎて暴走したものの、前走と今回と2走続けて好走できたことで、この馬はもう完全復活したと考えてよいと思う。ただ、今回は内枠で最短距離を走れたことが大きいと思うが、今回はこの馬が内の枠になったことがこの馬を相手候補から外すことは出来ないと思ったが、その考えは正しかった。今後も先行して好走する機会は十分あると思う。
4着 8番 キョウワゼノビア 牝 6 中井裕二 52 1.10.0 34.4
スタートはダッシュ付かず、レッドアンシェルの少し後ろの位置を追走する。直線では外に出し、ジワジワ伸びて4着になった。
結構距離ロスありながら4着になったこの馬の評価は難しい。短距離であれば、そこそこの末脚は発揮出来る馬ということなのだろう。メンバーが弱いレースに出てきた時は警戒が必要。
5着 7番 ビップライブリー 牡 6 和田竜二 56 1.10.3 35.3
3~4番手を追走するも、やや外を回ったこともあってか、直線では全く伸びなかった。
距離ロスはあったが、先行力はあっても最後はイマイチということがこの馬の傾向のようなので、今後も基本は疑ってかかった方がよさそう。
6着 1番 グランドボヌール 牡 5 城戸義政 54 1.10.4 35.3
まずまずのスタートから、ずっと最内を追走するも最後は大して伸びなかった。
インぴったりを走って、最後は撃沈しているので、上位馬との力の差は歴然となるレースだった。以降もオープン戦では軽視した方がよさそう。
7着 6番 コパノディール 牝 6 松若風馬 49 1.10.4 35.1
いつも中段を追走し、最後まで末脚は大したことない馬なので、今後も期待できる可能性は少ないと思う。
8着 13番 アウィルアウェイ 牝 3 浜中俊 51 1.10.7 34.9
序盤は他馬のスピードについてけず後方になるも最内を距離ロスなく走れたことを活かし最後の直線ではよさげな位置につけたものの、直線ではまるで伸びなかった。
騎手は凡走の理由は馬場のせいにしているが、確かに馬場によってパフォーマンスを少し落としているものの、そもそも古馬重賞で戦うには力が足りないということだと思う。次走、良馬場でまだ人気になるようだったら疑った方がよい。
9着 5番 ラインスピリット 牡 8 森一馬 56 1.10.8 35.8
好スタートから、セイウンコウセイのすぐ後ろの外を2番手で追走するも直線では全く伸びずズルズル後退した。
先行力はまだあるものの、もう末脚がまるでだめなので今後も連対する可能性は低そう。
10着 10番 ラベンダーヴァレイ 牝 6 岩田望来 51 1.10.9 35.5
中段の外を追走し、直線で大外にだすも、なかなか伸びず最後に少しだけ伸びたが後方のままだった。
格上挑戦でそもそも実力が劣るのに、外を回りすぎる距離ロスのある騎乗もよくなかった。
格上挑戦ながら、軽ハンデなので面白いかとも思ったものの、そもそも新人騎手を乗せていることから陣営も大して期待していないだろうと考えるべきだった。馬券候補をピックアップする上で、アレスバローズよりもはるかに優先度を下げるべきであったというのが、今回の僕の猛反省点となった。
11着 11番 メイショウケイメイ 牝 3 秋山真一 50 1.11.3 36.0
道中は中段の好位で喰らいついていたものの、直線では全く伸びなかった。明らかに古馬重賞で戦うには力が足りない。
12着 2番 ショウナンアンセム 牡 6 藤岡康太 56 1.11.5 36.2
好スタートながら、無理せずインの中段まで下げて追走するも、直線では全く伸びなかった。
高松宮記念での好走は恵まれてのものと考え軽視したのは正解だったが、ここまで負けるのは想定外だった。騎手のコメントでは最後馬の気持ちが萎えてしまったようなことを語っているので、精神面でもアテにできない馬と考えた方がよさそうだ。今後も少なくとも軸にしてはいけない馬として覚えておくべき。
13着 12番 タマモブリリアン 牝 6 西村淳也 53 1.11.5 35.9
スタート悪く後方からになり、終始外を回り最後もさほど伸びずいいところがなかった。
オープンで10戦以上走っていながら、軽ハンデのオープン特別戦で1勝しただけでそれ以外は全く3着以内に入れていないので、重賞では実力不足。
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