1番人気が勝った割には3連複が万馬券といい配当になった。こうしたレースを少ない点数の3連単馬券でしっかり当てるようになりたいものである。
1.レース結果の基礎データ
2019年 7月28日(日) 1回札幌2日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第67回北海道新聞杯クイーンS
3歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 14頭立
馬場差 -1.5 完全タイム差 +1.0
タイムランク E メンバーランク C
LAP :12.2-11.9-12.1-12.2-12.2-11.9-11.5-11.1-11.9
通過:36.2-48.4-60.6-72.5 上り:70.8-58.6-46.4-34.5
馬場状態はよく、やや緩いペースながらペースアップが速かったので、L1Fで減速するレースとなった。そのため、切れ味勝負ではなく、持続力が活きる小回りコースらしい展開となった。
2.隊列分析
直線入り口の隊列は割と短かった。そして、開幕週の周りには外を回った馬が上位にきている。さらに開催が進めば、外差し有利の馬場になるかもしれない。
3.完全タイム差検証
前走との増減で大きな偏りはないので、妥当な完全タイム差である。
4.各馬の分析
1着 13番 ミッキーチャーム 牝 4 川田将雅 56 1.47.0 34.0
好スタートから4番手につけて、直線で外から早々と先頭に立つと他馬を寄せ付けず快勝だった。
先行する馬が多いので、逃げれなかったらどうかとか、中山牝馬Sで輸送調整に失敗したりしたので実力があっても信頼出来ない馬と考えていたが、特に逃げなくても好走できて、中山牝馬S以降は輸送調整に失敗していないので、もう安定的に能力を発揮する馬と考えてよいだろう。ただ、ヴィクトリアマイルの敗退が能力不足だったように、真完全タイム差+1秒あたりの実力の馬なので、信頼出来るレースは牝馬G3とかメンバーの弱い重賞に限られそうだ。
2着 6番 スカーレットカラー 牝 4 岩田康誠 55 1.47.0 33.4
中段のインを追走し、4角でも追い出しを我慢してインぴったりを距離ロスなく走り、追い出しを遅らせたことから一旦後方に下がったかに見えたが、直線でじわじわ外に出してL1Fで減速ラップになったことに乗じて末脚を使い2着に浮上した。
前走の鳴尾記念とほぼ同様の戦法だったが、今回は自身のパフォーマンスを少しアップさせたので、この戦法の走りで本格化したと考えてよさそう。今後も小回りコースで切れ味勝負にならない展開になれば立ち回りの上手さで好走出来る可能性は高そう。
3着 14番 カリビアンゴールド 牝 5 柴山雄一 55 1.47.0 33.8
ミッキーチャームの少し後ろを追走し、4角ではあまり手ごたえがよくなさそうに見えたが、しぶとく伸びて3着になった。
中段ではあれど比較的前につけて最後までしぶとく走ることができるのがこの馬の強みのようだ。牝馬G3では条件馬が連対するのは珍しくないし、前目につけた不人気馬が最後までしぶとく粘って穴をあけるケースはわりとよくあるので、僕は予想ではそうしたたタイプがリンディーホップと思って相手候補にしてしまったのだが、前走で3番人気のサトノガーネットと差のない競馬をしたこの馬をピックアップすべきだったということだった。穴馬をピックアップする能力が僕はまだまだ不足していることを思い知らされる結果となった。
4着 12番 ウラヌスチャーム 牝 4 藤岡佑介 55 1.47.2 33.6
後方追走から4角より大外からしっかり伸びてきたが、届かずの4着だった。
安定的に末脚を発揮する馬ではあるが、外から伸びてくるタイプなだけに開幕週の馬場ではさすがに厳しかった。
5着 11番 エイシンティンクル 牝 6 武豊 55 1.47.3 33.9
スタートはよくなく後方からになる。ウラヌスチャームの少し前を追走していたが、最後はウラヌスチャームと併せ馬のような形になり競り負けた。
先行してたまに好走する馬ではあるが、ゲートに難がある馬のようなので、アテにできないタイプのようだ。先行馬が多く揃ったレースでは基本消しでよいのではないだろうか。
6着 1番 サトノガーネット 牝 4 ルメール 55 1.47.4 33.5
後方のインを追走から、直線でもさほど伸びず。
スカーレットカラーのすぐ後ろを追走し、スカーレットカラーと同じような戦法を狙っていたふしがあるが、スカーレットカラーほどの立ち回りの上手さはないということだろう。3勝クラスを勝ち上がったばかりの差し馬でここでは能力不足であり、3番人気はルメール人気による過剰人気だった。
7着 3番 フロンテアクイーン 牝 6 三浦皇成 56 1.47.4 34.3
中段のインを追走するが直線ではさほど伸びなかった。
この馬は56キロでの好走実績がない。平均的に長く脚を使ってくるタイプの馬なので、斤量増が堪えるタイプなのだと思う。
8着 5番 メイショウショウブ 牝 3 池添謙一 51 1.47.5 34.7
軽量51キロを活かし先行するも最後は粘れなかった。斤量に恵まれてもここでは能力不足は明らかだった。
9着 7番 シャンティローザ 牝 5 藤岡康太 55 1.47.6 33.7
スタート悪く後方から、最後ひと脚使うも勝負にならず。
まだ3勝クラスの馬であり、こうした追い込みタイプは真っ先に消し候補となる。さらにこの馬はゲートに難があることは覚えておいた方がよさそうだ。
10着 8番 フィニフティ 牝 4 吉田隼人 55 1.47.8 34.1
後方のまま見所無し。
まだ3勝クラスの馬であり、さらに近走は調子が悪いようだ。
11着 10番 ウインファビラス 牝 6 松岡正海 55 1.47.8 35.2
先行するもまるで粘れず。重賞でもオープン特別でも好走実績がないので、相当メンバーが弱くならないと好走するのは難しそう。
12着 9番 リンディーホップ 牝 4 荻野極 55 1.48.0 34.8
割と前の位置の中段を追走するも、まるで伸びず。さすがに2勝クラスの馬では荷が重かった。
13着 2番 リリックドラマ 牝 5 菱田裕二 55 1.48.0 35.5
逃げるもまるでのびず。
2勝クラスを勝ち上がったばかりの馬なので、当然の結果ではあるが、先行力のある馬の揃った重賞でしっかり逃げれたということは、2番枠に恵まれたとはいえテンのスピード能力は高いということであり、このことはしっかり覚えておくべきである。
14着 4番 ダノングレース 牝 4 蛯名正義 55 1.48.4 35.1
インぴったりを追走し、最後までインにこだわり少しは伸びていたが、最後は前が壁になりブレーキをかけてしまった。
最後は不利があっての着順なので、能力通りの結果でないことは確か。
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