宝塚記念から予想記事を始めたが、ようやく関屋記念で初的中することができた。3連複6点買いで55倍の配当であればそこそこ儲けられる結果になった。やはり、回顧記事と真完全タイム差を活用することは馬券検討に有効であるので、今後も的中率を高めるべくしっかりレース回顧していきたい。
1.レース結果の基礎データ
2019年 8月11日(祝) 2回新潟6日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第54回関屋記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1600m・外 18頭立
馬場差 -1.0 完全タイム差 +1.0
タイムランク E メンバーランク C
LAP :12.6-10.9-11.2-11.8-11.5-11.8-10.8-11.5
通過:34.7-46.5-58.0-69.8 上り:68.6-57.4-45.6-34.1
逃げたマイネルアウラートがやや飛ばしたため、平均ペースに近いラップになっているが、他馬が追いかけなかったので実質はスローの瞬発力勝負のペースになった。
2.隊列分析
直線入り口ではやや短い隊列になっていた。瞬発力比べではあるが、前にいた馬の方が有利な流れではあった。そんな中後ろから差し切ったミッキーグローリーはここでは力が違った。
3.完全タイム差検証
前走とのパフォーマンスのアップダウンにさほど差はないので、妥当な完全タイム差である。
4.各馬の分析
1着 13番 ミッキーグローリー 牡 6 ルメール 56 1.32.1 32.2
行く気なく後方から、直線でも後方にいて追い出しを待ち、残り200mの手前でようやく鞭を抜いて3発ほど入れるとグングン加速して他馬を差し切り1着となった。
後方からエンジンのかかりを遅いわけではなく意図的に追い出しを待っていたので、ルメール騎手はよほどこの馬の瞬発力に自信があったのだと思う。まだ余力を残して勝っているので、真完全タイム差が前走よりダウンしているのも納得。ここではタイムランクEの結果ではあったが、休み明けだしまだパフォーマンスをアップさせる余地はあるので、さらにメンバーが揃ってもやれそう。ただし、後方から追い込む馬なので、展開や馬場に左右されそうな面はありそう。
2着 14番 ミエノサクシード 牝 6 川島信二 54 1.32.2 32.9
スタートから積極的に前の位置を取りに行き、外枠だったため、終始やや外を回ったが、直線に入ると残り400m付近で一気に加速し、前にいたソーグリッタリングと激しい競り合いになった。最後はソーグリッタリングをわずかに競り落としたものの、ミッキーグローリーの次元の違う末脚に屈して2着となった。
前走が、内にこだわるあまり後方からになりやや脚を余した感じだったが、今回はやや外を回るロスがあっても位置を取りに行っていたので、前走の騎乗の反省を活かしたとともにこの馬の調子もすごくよかったということだったのだろう。
かなり長い期間、末脚を確実に発揮するレースが続いていて堅実さはかなりのもの。エンジンのかかりが速いのでコースを問わず好走している。G3や牝馬限定戦であれば今後も有力な馬券候補として検討すべきである。
3着 6番 ソーグリッタリング 牡 5 浜中俊 57 1.32.2 33.2
好スタートから3番手追走で直線で早めに先頭に立ち、最後まで粘って3着になった。
あまり早めに抜け出したくなかったようではあるが、ペースは速くならないことを想定できたし、やや内枠だったので、前目でレースをしたのは正解だったと思う。末脚の持続力は今回のメンバーでもかなり上で合ったということの3着だったと思う。
4着 9番 ディメンシオン 牝 5 戸崎圭太 54 1.32.2 32.5
まずまずのスタートながら一旦後方にさげ、終始やや外を回り直線でも外から、ジワジワ伸び続け4着まで迫った。
エンジンのかかりは遅くジワジワ伸びる感じなので、新潟の長い直線はあっていそう。今回は調子もかなりよかったようだ。
5着 5番 サラキア 牝 4 丸山元気 54 1.32.4 32.9
中段を追走し、直線ではミエノサクシードの外のちょっと後ろの位置から、ミエノサクシードより先に鞭が入っていたが速い脚は使えず離される。しかし、それでもしぶとく伸びて5着に粘った。
前走は超スローペースだったため、逃げたが本来は先行力で勝負する馬ではない。また、瞬間的に速い脚はなく、持続力はそこそこあるとい感じなので、この馬が好走できるレースの幅は狭そうに思う。エプソムCの2着はかなり恵まれてのものだったということだろう。
6着 7番 ロードクエスト 牡 6 M.デム 57 1.32.4 31.9
最後方追走から、大外から直線だけで上がり最速の脚を使い6着に追い込んだ。
前走も最後方からでこの時は大した末脚ではなく、今回はかなりの末脚を発揮出来ていたので、デムーロ騎手の言うように馬がよくなってきているのは確実と思われる。最後方からの極端な競馬ではあるが、次走は少し注意した方がよさそうだ。
7着 8番 エントシャイデン 牡 4 中谷雄太 56 1.32.5 33.1
まずまずのスタートから中段を追走し、直線に入って追い出すも速い脚は使えず7着に敗れた。
明らかに切れ負けで重賞では少し能力が足りない。
8着 11番 リライアブルエース 牡 6 吉田豊 56 1.32.5 32.8
後方のインを追走し、直線でも前を捌いてインに切れ込む器用さを見せたが、切れ負けした。立ち回りの上手さで勝負する馬なので、小回りコースの方がよさそう。
9着 10番 ロシュフォール 牡 4 田辺裕信 56 1.32.7 33.2
中段インを追走し、直線ではさほど伸びず。
元々エンジンのかかりが遅い馬ではあるものの、速い脚がまるでつかえなかったのだが、この馬速い末脚を使えたレースの戦績を見るとすべて前半3ハロンが36秒台でそれを中段で追走していたので、前半かなり楽をしないと末脚を発揮出来ないと考えてよさそうだ。
それでいて使える脚は長くないので今後好走できるレースの幅は狭そうだ。今回の3番人気は過剰評価だった。
10着 4番 オールフォーラヴ 牝 4 和田竜二 54 1.32.9 33.9
内枠を活かして3番手追走し、最後まで粘っていたものの瞬発力勝負になっては分が悪かった。先行力が活かせるような展開になれば、重賞でもそこそこやれそう。
11着 17番 ハーレムライン 牝 4 木幡巧也 54 1.32.9 33.7
5番手追走から、特にいいところなし。被せられると怯んでしまうようなので、接戦に弱いタイプなようだ。
12着 12番 フローレスマジック 牝 5 三浦皇成 54 1.33.0 33.3
後方からじっくりのるも、さほど伸びず。
13着 18番 トミケンキルカス 牡 7 柴田大知 56 1.33.2 34.4
大外から2番手追走するも直線では見所なし。
14着 3番 ケイデンスコール 牡 3 石橋脩 53 1.33.3 33.5
後方外から直線ではさほど伸びず。
切れ味勝負では古馬に歯が立たなかった印象。53キロの軽量も活かせなかった。やはり斤量は瞬発力のような瞬間的な能力への影響は少ないという僕の仮説の自信をさらに深めることができた。この馬が2番人気になったのはありがたかった。
15着 16番 サンマルティン セ 7 津村明秀 56 1.33.9 33.6
後方のまま見所無し。
16着 2番 ヤングマンパワー 牡 7 武藤雅 57 1.34.4 35.0
見所無し。もう終わった馬と考えていい。
17着 1番 マイネルアウラート 牡 8 野中悠太 57 1.36.0 38.0
少し速いペースで逃げたが、他馬は全くついてこなかったので、どんな逃げ方をしてもレースには影響しない存在ということなのだろう。その通りの惨敗だった。
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