今週はローズSの予想にチャレンジする。
各馬の過去のレースにおける真完全タイム差(補正済完全タイム差)による定量評価と、レース回顧による定性評価により予想を組み立て、正解に近づけることを目指す。・セントウルステークス
1.予想馬券
(1)本線
⑫スイーブセレリタス、軸に、⑧ウィクトーリア⑩シゲルピンクダイヤ3連複流しと馬連流し
(2)抑え
⑫スイーブセレリタス、軸に、④ダノンファンタジー⑥シャドウディーヴァ⑧ウィクトーリア⑩シゲルピンクダイヤへの3連複流しから(1)本線を除いた組み合わせ
(3)遊び
⑦スイーブセレリタス1着固定で、相手が⑧ウィクトーリア⑩シゲルピンクダイヤへの3連単
2.1走前、2走前の真完全タイム差
馬番 | 馬名 | 1走前 | 2走前 |
---|---|---|---|
1 | メイショウショウブ | +0.8 | +4.0 |
2 | ベストクィーン | +1.8 | 地方 |
3 | ビックピクチャー | +1.6 | +2.8 |
4 | ダノンファンタジー | +0.7 | +0.6 |
5 | モアナアネラ | +2.6 | +2.4 |
6 | シャドウディーヴァ | +0.7 | +1.2 |
7 | アルティマリガーレ | +1.5 | +1.4 |
8 | ウィクトーリア | +0.7 | +1.2 |
9 | ラシェーラ | +2.6 | +2.7 |
10 | シゲルピンクダイヤ | +2.6 | +0.6 |
11 | ビーチサンバ | +3.4 | +0.7 |
12 | スイープセレリタス | +1.0 | +1.6 |
※完全タイム差を補正する(真完全タイム差)とともに、G1,オープン,3勝クラスの戦績については相応の補正をしている。
3.レース回顧の再掲
クイーンC
8着 5番 メイショウショウブ 牝 3 池添謙一 51 1.47.5 34.7
軽量51キロを活かし先行するも最後は粘れなかった。斤量に恵まれてもここでは能力不足は明らかだった。
オークス
4着 12番 ウィクトーリア 戸崎圭太 55 2.23.3 34.6
スタートはよくなく出遅れて後方を追走。直線に入ってジワジワ伸び続け、クロノジェネシスをわずかに交わせず4着。
出遅れなければ3着はあったかもという走りだったが、前走から2度続けて出遅れているので、当面は出遅れの可能性を考慮すべき。
フローラSで勝った時はスローペースだったが、平均ペースでも高いレベルで走れることを示した。
5着 8番 ダノンファンタジー 川田将雅 55 2.23.3 35.5
好スタートからクロノジェネシスのちょっと後ろの外を追走し、クロノジェネシスと同じようなタイミングで追い出したが、あまり速くなく、それでも最後まで粘り切って5着となった。
好ポジションでレースができたので、現時点の実力はこの程度ということだろう。
6着 7番 シャドウディーヴァ 岩田康誠 55 2.23.3 35.3
クロノジェネシスから1馬身離れて位置の最内で追走し、直線の追い出しでは一瞬いい脚を見せたが、最後まで続かず6着。
いい脚が長くは続かないことをはっきりと示した。スローペースでトップスピードを活かす競馬の方がよさそう。
12着 11番 シゲルピンクダイヤ 和田竜二 55 2.25.2 36.9
シャドウディーヴァのちょっと後ろの外で追走と、ポジションは悪くなかったが、4角の勝負所から手ごたえがよくなく、伸びを欠いた。追走で脚を使いきってしまったようなので、ペース、距離ともに向いていなかった。
15着 16番 ビーチサンバ 福永祐一 55 2.26.0 37.8
いいところなし。
17着 17番 メイショウショウブ 池添謙一 55 2.26.6 38.1
見所無し。
2着 16番 シゲルピンクダイヤ 和田竜二 55 1.33.1 32.7
スタートはあまりよくなく後方から、4角ではわりと内の進路を狙い、前が詰まらなかったことから直線でじわじわ伸び続け2着となった。
スタートはあまり良くないが、直線での瞬発力はかなりあり、最後までしっかり伸びるので長い直線のコースが合っているように思える。2着に入れたのは残り800mからペースアップする早じかけの展開の中後方でじっくり脚を貯められたことと、4角から直線の距離ロスが少なかったことであり2,3,4着の馬の能力差はほとんどないと思う。
4着 15番 ダノンファンタジー 川田将雅 55 1.33.1 33.4
好位直後の外で、序盤からやはり少しかかったが、なんとか我慢させ、グランアレグリアをピッタリとマークする位置で追走し、4角で先に動いたグランアレグリアからひと呼吸置き、直線を向き切ってから追い出すが、グランアレグリアを交わす脚はなく、早めにスパートした分最後は甘くなり2,3着馬に差されての4着だった。
2,3着馬に差されたのは早めにスパートした分であり、能力差はほとんどないということだと思う。
5着 14番 ビーチサンバ 福永祐一 55 1.33.2 33.3
ダノンファンタジーの少し後ろからじわじわと伸び続けるが、最後はクロノジェネシスに交わされ、ダノンファンタジーも交わせずの4着だった。
2,3,4着馬とは着差は少ないものの、少し能力的に劣ることを示したと思う。
いい脚が長く使えるが、トップスピード能力が少し劣るということだと思う。
4.結論
春の実績馬と夏の上がり馬の対決が毎年楽しみなレースではあるが、今年はメンバーが今一つで盛り上がりに欠ける。1番人気のダノンファンタジーは桜花賞以降あまり成績が冴えず。ディープインパクト産駒で成長力への疑問もあることから、危険な人気馬であり抑え程度にとどめるべきだと思う。末脚が強力なのはシゲルピンクダイヤ、ヴィクトーリアくらいしかいないので、これであれば、スイーブセレリタスの先行力に期待したい。ルメール騎手の距離ロスなくコーナーを走り早めに抜け出す競馬を期待したい。
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