ライトオンキューの強さが目立ったレースとなったが、自身の走りは夏の北海道で走っていた時と同等のレベルであり、重賞としてはかなり低レベルなレースとなった。
1.レース結果の基礎データ
2019年11月24日(日) 5回京都8日 天候: 曇 馬場状態: 良
12R 第64回京阪杯
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1200m・内 18頭立
馬場差 +0.1 完全タイム差 +0.8
タイムランク E メンバーランク C
LAP :12.1-11.0-11.1-11.3-11.4-11.9
通過:34.2-45.5-56.9-68.8 上り:68.8-56.7-45.7-34.6
平均ペースでL1Fでも大きくバテていないので、勝負所である程度のポジションにつける器用さが必要なレースとなった。
2.隊列分析
外差し傾向ではあるものの、直線入り口である程度前の位置にいることが必要であった。
3.完全タイム差検証
上位勢はぼぼ前走と同等のパフォーマンスであったため、妥当な完全タイム差である。
4.各馬の分析
1着 6番 ライトオンキュー 牡 4 古川吉洋 56 1.08.8 33.7
スタートは速くなく中段の馬郡の真ん中を追走する。3角に入るころにはインに入りコーナーを距離ロスなく走り、4角の終わりにかけて徐々に外に持ち出し、直線に入って抜け出して1着になった。
中段の追走から、途中で無理に脚を使うことなくスムーズに追い上げて行けたので強く見えたがこのメンバーならばこの程度の走りはできるということであろう。あと、この馬はあまり速い脚はないので時計のかかる馬場がよかったようだ。また、落馬のアクシデントがこの馬のすぐ後ろだったので、アクシデントに巻き込まれなかったのも幸いだった。
あと、4歳なので夏の好調期を維持できたということはありそう。単勝5.5倍と高い人気になっていたのは調教の気配がよかったということもあったようだ。
2着 12番 アイラブテーラー 牝 3 和田竜二 53 1.09.1 33.6
スタートは速くなく後方から、あまりインには入れず外を回るが4角ではあまり外を回らず走ることが出来て、直線に入ってすぐは伸びあぐねたが、残り200mを過ぎたところから一瞬の伸び脚が鋭く2着に浮上した。
加速の反応は速くないものの、スピードに乗ったらかなり速い脚が使える馬のようだ。オープン特別戦であればかなり安定的に走れそうではある。
3着 7番 カラクレナイ 牝 5 大野拓弥 54 1.09.2 34.3
好スタートから中段のやや前の位置で追走する。3角に入るあたりではややかかり気味なところを抑える場面もあった。4角から直線にかけて、ライトオンキューと同じように伸びてきたが、ライトオンキューよりは脚色が劣り、最後はアイラブテーラーにも差されて3着となった。
後方追い込み一手から、最近好位差しにキャラ変して好走確率が上がった馬であり、メンバーが手薄な今回は重賞獲得の千載一遇のチャンスであったが、他に強い馬が2頭いたために適わなかった。最後の末脚がハッキリと上位2頭に劣っていたので、5歳という年齢を考えるとこれ以上の上がり目は期待できない。
4着 11番 アウィルアウェイ 牝 3 北村友一 53 1.09.3 33.9
後方でアイラブテーラーと同じような位置を追走し、4角ではアイラブテーラーよりスムーズに回れて前に出たが、直線ではそれなりに伸びてはいるものの鋭さを欠き4着になった。
もともと末脚は鋭くないので、こんなもんかなという走りではあるので、内枠で道中をスムーズに立ち回れることが好走条件ということになりそうで今後も外枠であれば軽視してよさそう。
5着 13番 リナーテ 牝 5 三浦皇成 55 1.09.4 34.2
中段の外を追走。直線に入って追い出すも反応は鈍く、最後はジワジワのびた。
加速もトップスピードも速くなく、ジワジワ追い上げる差し馬であるが、4角では騎手の手が大きく動いて苦労していたようなのでこのあたりが、夏にくらべると調子を落としているところなのかもしれない。5歳なので今後の復調は厳しいかもしれない。
6着 18番 ダイシンバルカン 牡 7 勝浦正樹 56 1.09.4 34.1
中段外を回り最後は外から伸びた。
7歳で今回初オープン戦だったが、流れに乗れて最後は伸びていたので、オープン特別であればどこかで好走する可能性はありそう。
7着 15番 エイシンデネブ 牝 4 藤岡康太 54 1.09.5 33.7
後方から3番手ではあるがかなり縦長の隊列だったので、かなり後方を追走し、最後はしっかり伸びたものの7着までだった。
前半の追走力がなさすぎなところはある。前走の末脚が目立ったものであったが、前走の上がり3ハロン34.0で今回が33.7であり、L1Fのラップが前走12.2で今回が11.9なので、前走ほどの末脚は使っているわけで、展開の助けがないと好走するのは厳しいということのようだ。
8着 14番 モズスーパーフレア 牝 4 松山弘平 56 1.09.6 35.4
前半はしっかり先頭に立ったが、最後はバテた。
前半かなり飛ばさないとダメな馬で、近走は2ハロン目を10秒台前半で走っているのだが、今回は11.0となっていて、この馬としては遅いのだが、これは京都コースが、スタート直後は平坦であるが、すぐ高低差2.7mの上り坂を上るレイアウトが影響しているようだ。つまり京都1200mはこの馬には全く向いていないということ。
9着 1番 ラブカンプー 牝 4 西村淳也 55 1.09.8 35.2
3番手追走から、今回は近走ほどバテていなかったので、少し復調の気配は見られたかもしれない。この馬が突然走らなくなったのは精神面の部分が大きいように思えるので、復調する可能性は十分あると思う。
10着 10番 エントリーチケット 牝 5 丹内祐次 54 1.09.9 34.5
後方からずっとインを回り最後はちょっとだけ伸びた。
インを距離ロスなく回ってこの程度の走りなので、明らかに能力不足。
11着 3番 パラダイスガーデン 牝 7 坂井瑠星 54 1.10.0 33.8
後方から2番手から最後は伸びるが前半の追走力がなさすぎる。
12着 16番 ニシノラッシュ 牡 7 幸英明 56 1.10.0 35.6
2番手追走から直線ではまるで伸びず。
13着 4番 フミノムーン 牡 7 国分優作 56 1.10.1 34.4
後方追走から見せ場なし。
14着 2番 アポロノシンザン 牡 7 横山武史 57 1.10.1 35.3
中段追走するも直線でまるで伸びず。
15着 5番 ビップライブリー 牡 6 松岡正海 56 1.10.1 35.4
中段追走するもまるで伸びず。
16着 8番 ダイメイフジ 牡 5 池添謙一 56 1.10.6 35.8
3,4角で大きく外を回り追い上げたが、直線ではまるで伸びず。
コーナーでの距離ロスが大きく、脚も早めに使いすぎたので、実力以上に負けている印象はある。オープン特別での巻き返しは十分考えられる。
17着 9番 エメラルエナジー 牡 7 吉田隼人 56 1.12.4 36.1
後方のまま、まるで勝負にならなかった。
競争中止 17番 ファンタジスト 牡 3 浜中俊 56 —— —-
落馬競争中止
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