2020 桜花賞 G1 レース回顧

雨が降り続くことにより、かなり力のいる馬場になり、展開もかなりのハイペースになり、消耗戦となった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 4月12日(日) 2回阪神6日  天候: 雨   馬場状態: 重
11R  第80回桜花賞
3歳・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定)  芝 1600m・外   18頭立

馬場差 +1.8 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク B

LAP :12.4-11.2-11.3-11.6-11.5-11.7-12.6-13.8
通過:34.9-46.5-58.0-69.7  上り:72.5-61.2-49.6-38.1 

後半かなり減速するラップとなった。それでも、差し馬、追い込み馬で決まるレースにならなかったので、かなり力のいる馬場になっていたということがわかる。

2.完全タイム差検証

2020041601

「先週の結果分析」の番組が中止になっても、ホームページでタイム表を掲載してくれるのは、とてもありがたいことである。なんとかタイム表の公開は頑張って続けていたたきたい。

判断が難しいが、あと0.2秒くらいは上に見てもよいのではないかと思う。重馬場のハイペースで能力が発揮出来なかった馬も多かったことは良く覚えておくべきである。

3.各馬の分析

1着   9番  デアリングタクト   牝 3 松山弘平  55  1.36.1 36.6

中段のやや後方を追走し、直線入り口では先頭とはかなりの差があったが、この馬だけが馬群から抜け出してグングン追い上げ、ゴール手前で差し切り1着となった。
L1Fで13.8秒もかかりながら、差してきたのはこの馬だけだったということから、かなり力のいる馬場になっていたことがよくわかる。力があることは確かだが、他の切れ味勝負の馬が馬場が合わず力を発揮出来なかったこともあり、馬場適正に恵まれての勝利ともとれるので、ここで一歩抜けた存在になったわけではないと思う。
 
2着  17番  レシステンシア     牝 3 武豊      55  1.36.3 38.2

スタートは速くなく二の足で2番手に取り付く、先頭のスマイルカナにプレッシャを与える位置でペースを引き上げ、直線になりスマイルカナとのバテ比べになり残り100mくらいでスマイルカナを競り落とすも、最後は差されて2着になった。
やはりハイペースになれば強く、先頭のスマイルカナに競りかけることでハイペースを作ることができたことが大きい、ただしL1Fで13.8秒もかかっていることから、デアリングタクト以外に強力な差し馬がいなかったことに恵まれての2着のように思える。スマイルカナを競り落とすまで苦労していることもあり、やはり2歳冬からの成長は今一つだったのではないかと思う。

3着   3番  スマイルカナ       牝 3 柴田大知  55  1.36.6 38.6

果敢に先頭に立ち、終始レシステンシアからプレッシャーをかけられる厳しい展開だったが、直線に入ってもレシステンシアに簡単には屈しなかったが、残り100mで競り負けた。それでも大きくバテることなく3着に残った。
やはりこの馬は逃げた方がよく、チューリップ賞で好位に控えたのが失敗だったということで、この馬もこのメンバーの中ではかなり強いことを示した。レシステンシアより厳しい立場で飛ばしていたので、レシステンシアとの差はさほどないと思う。

4着  11番  クラヴァシュドール 牝 3 M.デム  55  1.36.8 37.1

中段を追走するも3角で前が狭くなったところで馬が怯んで後方に下がってしまう。最後の直線ではインをついて伸びてきたが、デアリングタクトほどの脚色はなく、4着にとどまった。
かなり気が弱いところがあるのを示したので、今回よりレベルの低いレースでも多頭数レースの場合は少し危険視した方がよいかもしれない、ただ、そう切れ味が鋭くない差し馬なので、怯む場面がなかったらより上位に食い込めたかどうかは微妙。

5着  14番  ミヤマザクラ       牝 3 福永祐一  55  1.36.9 37.8

中段を追走し、3,4角ではかなりノメって走りづらそうで、一旦後方に下がりそうになるように見えたが、直線のバテ比べて5着に浮上した。
最後のバテ比べてかなりの勝負根性を見せた。良馬場であれば、もっと上位に入れたかもと思わせる1頭だった。

6着   4番  サンクテュエール   牝 3 ルメール  55  1.36.9 38.1

インの中段を上手く立ち回り、直線では伸びそうな雰囲気があったが、大して伸びず。
消耗戦は向かないことを示した。

7着  10番  フィオリキアリ     牝 3 藤井勘一  55  1.37.1 37.2

ついていけず後方を追走し、直線で他馬がバテたのに乗じて7着まで上がっただけなので、あまり見所はなかった。

8着   5番  マルターズディオサ 牝 3 田辺裕信  55  1.37.2 38.8

3番手を追走するも大きくバテたが、前半かなりかかり気味になり、騎手が制御を苦労していたところもあり、極端なハイペースの対応力は今ひとつなところを示した。また、道悪がダメなことも示した。実力が発揮出来なかったことは明らか。

9着  18番  エーポス           牝 3 岩田康誠  55  1.37.3 38.0

中段のやや後方追走から、直線では少しは伸びるも大した脚ではなかった。

10着   8番  リアアメリア       牝 3 川田将雅  55  1.37.3 38.0

中段のインを追走するも、直線ではさほど伸びなかった。
阪神JFでやや速いペースに対応できないことを示したが、今回それより厳しいペースになったので当然の結果となった。
2歳冬からの成長がなかったのかどうかは、この1戦では判断できない。

11着   2番  チェーンオブラブ   牝 3 石橋脩    55  1.37.5 37.7

後方のまま最後もさほど伸びず見所無し。

12着  13番  マジックキャッスル 牝 3 浜中俊    55  1.37.6 37.8

後方のまま最後もさほど伸びず。アテにしづらい追い込み脚質の馬であるが、今回は馬場が合わず実力が発揮できなかった面はありそう。

13着  16番  ケープコッド       牝 3 岩田望来  55  1.37.7 37.8

見所無し

14着  12番  インターミッション 牝 3 石川裕紀  55  1.37.7 38.3

見所無し

15着   7番  ヒルノマリブ       牝 3 北村友一  55  1.37.8 37.6

見所無し

16着   6番  ウーマンズハート   牝 3 藤岡康太  55  1.38.2 39.4

見所無し

17着   1番  ナイントゥファイブ 牝 3 松田大作  55  1.39.7 41.0

見所無し

18着  15番  ヤマカツマーメイド 牝 3 池添謙一  55  1.39.9 41.5

見所無し

 

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