馬券を当てるのが極めて困難な結果になったが、なぜそうなったかを考えることが重要である。
1.レース結果の基礎データ
2020年 4月25日(土) 1回福島5日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第17回福島牝馬S
4歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(指定) 芝 1800m 16頭立
馬場差 -0.2 完全タイム差 +1.2
タイムランク E メンバーランク D
LAP :12.4-10.7-11.7-12.6-12.2-11.8-11.9-11.7-11.8
通過:34.8-47.4-59.6-71.4 上り:72.0-59.4-47.2-35.4
2ハロン目が速くなり、ポジション争いは激しかったものの、中盤でペースが落ち着き、早めにペースアップしているものの、最後まで減速してないラップになっている。好位から早めに抜け出せる馬に有利なペースだが、好位で行きたい馬の多くは前半のポジション争いで後方の位置からになり、先手を取れた馬の多くは末脚不足でバテて、後方の馬が末脚不足で上位には行けずといった形で、2,3着に意外な馬が入ったのはこうした展開によるものなのだろう。
2.完全タイム差検証
妥当な完全タイム差だと思う。
3.各馬の分析
1着 14番 フェアリーポルカ 牝 4 和田竜二 54 1.46.8 34.5
最後方は4頭が並んでいて、その前の内のポジションで追走する。後方のポジションながらさほど前から離された感じではなかった。
4角をあまり外を回らないようにじっくり回り直線に入ると、やや内側から伸びてきて各馬を差し切り1着となった。
4角のコーナリングと直線に入ってからの加速の反応の速さを活かした勝利で小回りコースでの立ち回りの上手さが進化した感じに見えた。レースレベルは高くないが4歳なので今後も小回りコースでの活躍が期待できそう。
2着 5番 リープフラウミルヒ 牝 5 丹内祐次 54 1.46.9 35.0
中段追走から4角では少し外に出し、直線で外から勢いのある末脚を見せるも、内にいたフェアリーポルカの末脚が勝り2着となった。まだ3勝クラスの格下馬でハンデもとくに軽いわけではなく、展開で特に恵まれたわけではないので、他のオープン馬は何をやっていたのだろうという感じもするが、この馬が今期調子がよいということはあったようだ。
3着 16番 ランドネ 牝 5 西村淳也 54 1.47.1 35.7
2番手追走から、残り600mで先頭を走っている馬の勢いが鈍ったところで一気に先頭に立ち、4角で後続があまり速めに仕掛けないのに乗じて少しリードを広げ、その貯金が最後まで活きて3着に粘れた。
ここ数戦、先行して最後まるでダメな走りを続けていたので、後続はランドネが先頭であることから油断して早めのスパートをしなかったことはあるのかもしれない。典型的な先行前残りの穴パターンではあるものの、今回この馬が穴を空けると予想するのは難しかった。
4着 6番 カリビアンゴールド 牝 6 秋山真一 54 1.47.1 34.8
後方から外を回って最後追い込んできて4着になった。
前走の大敗は道悪が原因と考えてよさそうで、良馬場であればこの程度はやれるということなのだろう。
4角のコーナリングはあまり上手くなくエンジンのかかりが遅いので最後の末脚はそこそこやれても小回りコースは向いてなさそう。
ただ、前の位置で競馬が出来る馬が今回は後方の位置取りになってしまっていて、今回は前2F目が10.7秒と速かったので序盤が速いとポジション取ることが出来ないタイプなのかもしれない。
5着 3番 サラキア 牝 5 吉田隼人 54 1.47.2 35.1
後方の内を追走。4角も距離ロスのないようにインをじっくり回り、直線入り口ではフェアリーポルカのすぐ内で同じような位置にいたが、あまり速い加速はできず、最後は差してくるものの5着にとどまった。
直線入り口でのフェアリーポルカとの加速性能は歴然だったので、この馬としては前のポジションにつけて立ち回りよく走れないと好走は難しい。この馬も序盤が速いとポジション取ることが出来ないタイプなのかもしれない。
6着 9番 レッドアネモス 牝 4 酒井学 54 1.47.4 35.2
後方追走。4角、直線入り口ともに加速にもたつき、最後は大外から差してきた。
7着 2番 フィリアプーラ 牝 4 丸山元気 54 1.47.6 35.0
最後方で4頭並んだ最内を追走。最後は少し伸びるも見所無し。
8着 13番 リュヌルージュ 牝 5 団野大成 54 1.47.8 35.9
中段追走するものの、4角で加速することができず、そのまま終わる。前走は50キロの軽ハンデと先行力を活かしたもので、序盤が速く、斤量が普通であればこの程度の走りということなのだろう。
9着 7番 マルシュロレーヌ 牝 4 坂井瑠星 54 1.47.8 35.2
最後方追走から、さほど伸びず。2勝クラスを勝ったばかりの格下馬なので、順当な結果。
10着 10番 ハーレムライン 牝 5 柴山雄一 54 1.47.9 36.2
先行して、直線入り口まではよかったが、そこからが全くダメだった。
11着 4番 アロハリリー 牝 5 中谷雄太 54 1.48.0 36.3
先行したが、もう4角の時点で後退気味だった。
12着 1番 エスポワール 牝 4 池添謙一 54 1.48.0 35.9
後方追走から4角の手ごたえが今一つで、直線はまるで伸びなかった。
走らなさすぎなので、スタートが遅れて集中力が途切れたことが原因のひとつにはなっていそうだ。
ただ、そもそも末脚がそんなに鋭いというわけでもないので、良馬場だとスローペースで先行できないとあまりよくないということはありそう。
13着 11番 デンコウアンジュ 牝 7 柴田善臣 55 1.48.2 35.6
最後方追走から末脚不発。3角で何度も内からぶつけられて集中力が途切れたとのこと。
14着 15番 ショウナンバビアナ 牝 4 鮫島克駿 54 1.48.2 36.5
先行してバテた。
15着 8番 ダノングレース 牝 5 斎藤新 54 1.48.6 36.0
最後方追走からいいところなし。
16着 12番 モルフェオルフェ 牝 5 木幡育也 54 1.49.7 38.3
逃げてバテた。
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