メンバーが揃わず、インディチャンプの強さが目立ったレースとなったが、レースレベルはさほど高くないことはしっかり記憶すべきレースとなった。
1.レース結果の基礎データ
2020年 4月26日(日) 3回京都2日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第51回読売マイラーズカップ
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1600m・外 12頭立
馬場差 -1.4 完全タイム差 +0.6
タイムランク D メンバーランク D
LAP :12.3-11.3-11.7-11.9-11.4-11.3-10.9-11.6
通過:35.3-47.2-58.6-69.9 上り:68.8-57.1-45.2-33.8
超スローではないが、L2F最速の京都らしいうスローペース戦になった。
2.完全タイム差検証
おおよそ妥当な完全タイム差に思える、0.1秒下方補正するとヴァンドギャルド、レッドヴェイロンが前走と同じパフォーマンスになるので、そのくらいに見た方がほうがよいかと思うものの、0.1秒の補正なので大差はない。
3.各馬の分析
1着 1番 インディチャンプ 牡 5 福永祐一 58 1.32.4 33.0
まずまずのスタートからインで少しづつポジションを上げ、4番手を追走、途中前の2頭が競り合って後続を離す展開になったが、しっかり折り合って4番手の位置をキープ。4角から徐々に進出し、直線でも持ったままで前の2頭を捕らえて、残り200mの地点で先頭に立ちその後後続を寄せ付けない圧勝だった。
さすがにこのメンバーであれば負けられない一戦であった。スタートも折り合いもよくなってきているので、好ポジションにつけれれば好走する可能性は高い馬であるが、陣営が抜け出すとやめるところがあるといっている点は、僕にはどうもいい脚が長く続かないようにも見える。今回も、抜け出した後のゴール前は後方から末脚の鋭い馬がいれば出し抜けを喰らいかねない走りだった。
2着 5番 ベステンダンク 牡 8 藤岡佑介 56 1.32.7 34.1
スタートから積極的に前に行き、2番手を追走。先頭を走っていたランスオブプラーナを外からつつく形になり、途中で後続を少し離す形の先行になり、ここでの貯金が最後まで活きて最後まで2着に粘ることができた。
典型的な前残りの穴パターンなのであるが、8歳馬で重賞での好走実績がないので、この馬をピックアップするのは難しかった。
3着 7番 ヴァンドギャルド 牡 4 岩田望来 56 1.32.9 32.7
スタートであおって出遅れ最後方追走となる。直線入り口でもかなり後方から大外を回り直線だけでグイグイ伸びたが3着までだった。
直線入り口での位置取りが後ろすぎだったが、前走の東京新聞杯のペースでの追走を見ると追走力がないわけではないので、もう少しポジションを上げた追走は可能なようにも思える。ただ、前走から2走続けてスタート失敗しているので、これがクセになっている可能性もありそう。あと、今回レースレベルがあまり高くないこともしっかり記憶しておくべきである。今回の3着の戦績はあまり高い評価はできない。
4着 6番 ロードクエスト 牡 7 松若風馬 56 1.33.0 33.0
後方3番手のインでじっくり脚を貯め、直線でインから伸びて、3着はありそうな脚色だったが、わずかにヴァンドギャルドには及ばずの4着だった。
末脚はそこそこあるものの、追走力が絶望的なので凡走してきた馬だが、今回はメンバーが弱かったことと、インを上手くついて距離ロスなく走れがことがよかったが、3着以内に入る千載一遇のチャンスを逃してしまった。今回のようなチャンスがまた巡ってくる可能性は低そう。
5着 10番 ヴァルディゼール 牡 4 北村友一 56 1.33.2 33.4
インディチャンプより少し後ろを追走。4角での加速は今一つであり、直線で少しだけ伸びて5着に浮上した。
追走に苦労して、最後の直線少しは伸びているところから明らかに力不足を示した。
6着 12番 レッドヴェイロン 牡 5 浜中俊 56 1.33.2 33.2
後方追走から、直線入り口ではヴァンドギャルドと同じような位置から伸びた。が大した伸びではなかった。
7着 2番 ランスオブプラーナ 牡 4 太宰啓介 56 1.33.3 34.7
逃げたが、終始ベステンダンクにつつかれる苦しい流れになり、直線での粘りを欠いた。
8着 4番 ブラックムーン 牡 8 武豊 56 1.33.3 33.0
後方追走から、直線入り口ではヴァンドギャルドと同じような位置から伸びた。が大した伸びではなかった。
9着 9番 リコーワルサー 牡 5 真島大輔 56 1.33.4 33.9
地方馬で大した走りでなかったので、コメント不要でよさそう。
10着 8番 カルヴァリオ セ 7 幸英明 56 1.33.8 34.5
3番手追走で4角はインディチャンプと同じように進出したものの、直線でまるで伸びなかった。
距離、馬場ともにまるで適正がないということなのだろう。
11着 3番 タイムトリップ 牡 6 藤岡康太 56 1.34.0 34.3
見所なし。
競争除外 11番 フィアーノロマーノ 牡 6 川田将雅 56
馬場入場後に右前肢跛行を発症したため、競走除外となった。
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