今年からG2に昇格となったものの、さほどレベルの高くないメンバーでの一戦となり、結果もそうレベル高いものではなかった。
1.レース結果の基礎データ
2020年10月24日(土) 4回東京5日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第23回富士S
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1600m 12頭立
馬場差 -0.1 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C
前半は明らかにオーバーペース。後続も追走力が問われ上りのかかる展開になった。
2.完全タイム差検証
ほぼ妥当に近いが、あと0.3ほど下方補正した方がよさそう。こうやってみると、古馬G2戦とはいえ、NHKマイルカップ当時のの実力でも十分通用するレベルであることがよくわかる。
3.各馬の分析
1着 5番 ヴァンドギャルド 牡 4 福永祐一 56 1.33.4 34.6
スタートよく、中団を追走。4角をじっくり回り外に出し、そこからジワジワ伸び続け、1着になった。
東京新聞杯、マイラーズカップと2戦続けてスタート失敗したが、安田記念、今回と2戦続けてスタートに成功したので、スタートの悪さはもう気にしなくてよいかもしれない。強いメンバーの安田記念と同程度の走りが出来れば、このメンバーであれば勝てるということなのだろう。
ただし、東京新聞杯では両隣に牝馬がいてソワソワしてしまったそうなので、今後も牝馬の枠順は気にした方がいいかもしれない。
2着 11番 ラウダシオン 牡 3 M.デム 56 1.33.6 35.2
前2頭が飛ばす中、離れた3番手を追走。直線に入ってジワジワ伸びて、ヴァンドギャルドの末脚には屈したが、2着は確保した。
前目のポジションで走れるこの馬の強みが活きた。騎手のペース判断による位置取りも絶妙だった。56キロと3歳馬の恩恵が少ない中ここまでやれたのは秋の成長力を示した。今後も活躍が期待できる。
3着 9番 ケイアイノーテック 牡 5 津村明秀 57 1.33.8 34.7
後方追走。今回は4角で加速せず直線入口でも外の後方。直線でジワジワ伸び続け3着になった。
古馬重賞を走るようになって、初めての3着になったが、前々走あたりからジワジワ伸びることで好走できていたので、3着以内に入る下地はあった。末脚は鋭くはないが、最後まで伸び続けることで長い直線を活かしての好走だった。
4着 10番 ペルシアンナイト 牡 6 大野拓弥 57 1.33.9 35.2
中団追走から4角ではインをじっくり回る。残り200mの伸び脚はよかったが、最後は僅かにケイアイノーテックに屈した。
このメンバーでは力上位ではあったが、東京での実績が今一つであることを示すように長い直線のコースは向かないことを示す4着だった。
5着 2番 タイセイビジョン 牡 3 石橋脩 54 1.34.0 35.4
5番手追走から、直線に入っての伸びはまずまずよかったが、残り200mで末脚が鈍った。
最後の末脚は大したことなかったが、古馬重賞ではまずまずの走りを見せた。秋の休み明け初戦であったので、次走はさらに良くなる可能性もあるので、もう一戦様子をみたいところ。
6着 3番 $モズダディー 牡 5 内田博幸 56 1.34.2 35.6
4番手追走。直線では伸びてはいるものの、大した伸び脚ではなかった。
休み明けでまだ中身が重いという陣営の評価だったので、次走さらに良くなる可能性はある。前目のポジションが取れる馬なので、前残りが期待でき、毎度人気がない馬なので、穴馬として注目すべき存在である。
7着 6番 レイエンダ 牡 5 池添謙一 56 1.34.3 35.4
まずまずのスタートで中団の位置につけるが、ペースが速いので少しづつポジションが下がる。直線での伸び脚は大したことなかった。
追走で末脚が削がれるこの馬のいつものパターンだった。
8着 12番 ワーケア 牡 3 ルメール 54 1.34.3 35.6
6番手追走するも直線でさほど伸びず。
そう大きく負けていないので、古馬オープンでは勝負になるかもしれなが、古馬重賞では好走は難しそう。
9着 4番 サトノアーサー 牡 6 戸崎圭太 56 1.34.3 35.4
後方の比較的内を追走。直線の伸び脚は大したことなかった。
差し馬ながら、末脚の鋭さがイマイチの馬なのだが、今回のメンバーであればそこそこやれそうな期待はあっての1番人気だったが、自身の35.4の末脚は普段とさほど変わらないものなので、このメンバーでも末脚が足りなかったということのようだ。また、戦績からハイペース戦はよくない。重賞ではあてにしない方がよい馬。
10着 7番 スマイルカナ 牝 3 柴田大知 52 1.34.6 37.2
好スタートから先頭に立つもシーズンズギフトと競り合いになりオーバーペースとなる。それでも残り200mまではよく粘っていた。
米子ステークスではオーバーペースの逃げ馬から離れて控えることが出来たのに、今回競り合ってしまったのは不満の残る内容だった。それでも4角では内外離れて競り合いを避ける努力はしていたようだったが、時すでに遅しだった。3歳世代ではトップクラスの実力馬なので、騎手を強化すべきだと思う。
11着 1番 ブラックバゴ 牡 8 笹川翼 56 1.35.0 35.8
後方のまま見どころなし。
12着 8番 シーズンズギフト 牝 3 横山典弘 52 1.36.5 39.0
暴走ペースで大きく後退。参考外の一戦となった。
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