序盤が速いと思われる馬が多い割には先行争いがあまり激しくならなかった。展開予想は難しいと改めて思わされるレースだった。
1.レース結果の基礎データ
2020年12月13日(日) 5回中山4日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第13回カペラS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1200m 16頭立
馬場差 -0.4 完全タイム差 +0.1
タイムランク C メンバーランク C
前半3ハロン33.2はかなり速いものの、それでも中山ダート1200mでは極端に速いわけではなく、さらに速いと思われれる馬が揃ったわりには、意外と序盤のポジション争いが落ち着いたので、前があまり止まらず、後方にいた馬には厳しい展開だった。
2.完全タイム差検証
1.1秒ほど低く見た方がよさそう。
3.各馬の分析
1着 13番 ジャスティン 牡 4 坂井瑠星 58 1.09.8 36.3
スタートはそう速くないが、二の足で3番手につける。4角の終わりで前2頭に競りかけていき、直線に入るとダンシングプリンスとの競り合いになり、ゴールの少し前で競り落とし1着となった。
斤量58キロで前目の位置を取り、勝ち切ったのでなかなか強い勝ちっぷりだった。近走は地方を走ることが多かったり、斤量55~56キロで走ることが多かったので、58キロを背負ってこれだけのパフォーマンスを見せることを予想するのは難しかった。
2着 12番 レッドルゼル 牡 4 川田将雅 56 1.09.8 35.4
中団追走。直線に入っても外のかなり後ろの位置だったが、そこからかなり伸びるも2着まで。
追い込み馬ながら、後方追走になりすぎず、逆転可能な位置で追走できることが強み。2,3着が多くなりそうだが、成績は安定しそう。
3着 9番 ダンシングプリンス 牡 4 三浦皇成 56 1.09.9 36.5
好スタートで一旦先頭に立つも、内のヒロシゲゴールドが行く気を見せたので2番手に控える。直線に入って3番手から上がってきたジャスティンと競り合いになるも最後は競り負け、ゴール直前でレッドルゼルにも差されてしまった。
オープン昇級初戦で大善戦ではあるものの、速い馬が揃ったわりには乱ペースにならなかったことに恵まれた面があり、最後の勝負根性が重賞レベルではやや欠けそうな面を示した。
4着 7番 ダイメイフジ 牡 6 横山和生 56 1.10.2 35.5
後方追走から、4角でインを回ってポジションを上げていき、直線でもインからよく伸びていた。
逃げたり差したり、キャラがよくわからない馬で、今回の走りを見るとまた忘れたころに好走する可能性がありそうな雰囲気があった。
5着 1番 スズカコーズライン 牡 6 北村宏司 56 1.10.4 36.9
スタートは速くないが二の足でインの4番手までポジションを上げる。直線にはいってもよく粘っていたがここまで。
先行馬ながらそうスピードが速くないので、中山ダート1200mでは追走に苦労するし、最後の坂もよくない。そんなわけで京都コースと相性がよい。
6着 5番 ロンドンテソーロ 牡 4 大野拓弥 56 1.10.5 36.7
インの5,6番手を追走。直線でもよく伸びていたが伸び脚が足りなかった。
7着 4番 シュウジ 牡 7 津村明秀 57 1.10.5 36.3
中団追走から、直線そとより伸びようとするも大して伸びなかった。
休み明けということもあったが、そもそも重賞ではこの程度の可能性もある。
8着 10番 サブノジュニア 牡 6 矢野貴之 59 1.10.6 35.9
中団追走からあまりいところは見られず。
地方ではかなり好走している馬ながら、前半がかなり速くなる中山ダート1200mでは持ち味が活きないのだろう。
9着 16番 イダペガサス 牡 5 内田博幸 56 1.10.6 35.7
後方から特に見どころはなかった。
10着 11番 テーオージーニアス 牡 5 丸山元気 56 1.10.7 35.1
直線ではそこそこの脚は使ったものの、位置取りが後方すぎた。もっと乱ペースでないとダメなのだろう。
11着 15番 デュープロセス 牡 4 斎藤新 57 1.10.7 35.0
直線ではそこそこの脚は使ったものの、位置取りが後方すぎた。もっと乱ペースでないとダメなのだろう。
12着 2番 ヒロシゲゴールド 牡 5 亀田温心 56 1.11.0 37.8
前半スピードがあるところを見せたが、直線で失速。
13着 8番 サイタスリーレッド 牡 7 石川裕紀 56 1.11.3 36.2
後方のまま見どころなし。
14着 3番 ノーフィアー 牡 6 江田照男 56 1.11.4 37.4
みどころなし。
15着 14番 フォーテ 牡 3 戸崎圭太 55 1.11.9 37.9
スタートはよく前につけれそうなものの、他馬が速いので意図的に位置を下げてしまい、その後まったくいいところがなかった。
騎手のコメントによると控える競馬を試したかったようだ。
16着 6番 ジョーカナチャン 牝 5 石橋脩 55 1.11.9 38.2
序盤のスピード争いに負けて5番手になり、そこからいいところなし。
ダート戦でもかなり速くなる中山短距離ではスピードが劣る。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
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