2歳戦の危うさを改めて思い知らされる結果となった。
1.レース結果の基礎データ
2020年12月26日(土) 5回中山7日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第37回ホープフルS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 15頭立
馬場差 +0.7 完全タイム差 +1.1
タイムランク E メンバーランク D
序盤は速くないものの、中盤あまり緩んでいないので平均ペースにはなっていた。4角の加速がいい馬があまりいなく、4角でインを回った馬が有利な展開だったが、内を回った馬の末脚が大したことなかった。全体的にはあまりレベルの高くない凡戦と考えてよさそう。
2.完全タイム差検証
やや過小評価で、0.5秒ほどは上に見てもよさそう。
3.各馬の分析
1着 10番 ダノンザキッド 牡 2 川田将雅 55 2.02.8 36.4
好スタートから外で4,5番手を追走。2角ではややかかり気味になるも向こう正面までには落ち着く。4角で騎手の手が激しく動き、あまり勢いがつかないように見えたが、それでも直線入口では外から先頭近くの位置まで上がってきて、そのまま先頭に立ち最後まで押し切った。
スタートとポジショニングはよかったが、4角であまりいい走りでなかったので、相手に恵まれた感が強い。しかしながら手前を変えなかったりなど粗削りな面も多いので、まだ成長が期待できる。ただ、中山でL3Fがもっと速くなると対応できない可能性もある。
2着 1番 オーソクレース 牡 2 ルメール 55 2.03.0 36.7
スタートはあまり速くなかったが、ペースが遅かったこともあり難なくインの4,5番手のポジションを取る。4角よりインから追い上げ、ランドオブリバティの逸走で外の馬がブレーキがかかったことも幸いして、直線入口で先頭に立つ。直線でそう鋭い脚ではないがしっかり伸びて、最後は脚色が鈍ったものの2着を確保した。
レース巧者ではあるが、色々恵まれての結果であることは確か。
3着 2番 ヨーホーレイク 牡 2 武豊 55 2.03.1 36.4
スタートが悪く後方からになったが、1角までに中団の後方の位置までリカバリーする。向こう正面から少しづつポジションを上げていき、4角を外を回りすぎないように回り、直線入口で外から勝負圏内の位置にきたが、そこからの伸びは最初今一つに見えたものの次第に加速してきて最後は2着馬を捕らえそうな勢いになっての3着。
加速に時間のかかるタイプのようなので、直線の長いコースの方がよさそう。
4着 11番 タイトルホルダー 牡 2 戸崎圭太 55 2.03.3 37.0
好スタートから2,3番手を追走。4角の勢いもよかったが、ランドオブリバティの逸走で少し不利をうけてコーナリングがまずくなる。直線に入って良く抵抗していたものの、伸びを欠いての4着。
やはり末脚は今一つながら先行力があるので、今後もどこかで恵まれれば前残りのチャンスはありそう。
5着 13番 シュヴァリエローズ 牡 2 北村友一 55 2.03.4 36.5
スタートは速くないものの、二の足で外からポジションを取りに行こうとするも内の馬が多く外を回らされてコーナーで中団のやや後方外のポジションになる。4角で外を回りすぎないように回り、直線入口でもやや後方だったが、そこからしっかり伸びてきてはいた。
外枠でロスの大きい競馬であったことはたしか。
6着 5番 テンカハル 牡 2 坂井瑠星 55 2.03.5 36.5
中団のやや後方のインを追走。4角でもさほど加速していないものの、インぴったりを回り距離得を得てまずまずの位置で直線に入ってきたがそこからの伸びは大したことなく、いい脚も長く使えないように見えた。
7着 9番 アオイショー 牡 2 石橋脩 55 2.03.5 36.4
後方追走から、最後の直線は一番大外から伸びてきてはいたが、大した脚ではなかった。
8着 7番 マカオンドール 牡 2 岩田康誠 55 2.03.7 36.4
後方イン追走。4角でインぴったりを回り距離得を得ることで直線入口では先頭争いに加わる位置まできたが、そこから伸びなかった。
9着 4番 ヴィゴーレ 牡 2 横山武史 55 2.04.4 37.8
中団インでやや前目を追走していたが、直線ではまるで伸びなかった。
10着 12番 アドマイヤザーゲ 牡 2 吉田隼人 55 2.04.5 37.9
中団外追走。4角で外を回り騎手の鞭が入るも反応は今一つで、直線でも伸びを欠いた。
早めに鞭が入ったのはエンジンのかかりが遅いことを意識してのものだったようだ。
11着 6番 ホールシバン 牡 2 丸山元気 55 2.04.8 38.2
中団追走から直線での伸びを欠いた。やはりダートの方がよさそう。
12着 8番 バニシングポイント 牡 2 M.デム 55 2.05.4 39.3
スタート遅く中団の位置にいたが、2角から向こう正面で外から2番手の位置まで押し上げたが、4角ですでに勢いがなくなってしまった。
ここ数戦で末脚がないのがはっきりしていて、やや強引にポジションを上げてもまるで通用しなかった。
13着 15番 セイハロートゥユー 牡 2 木幡巧也 55 2.05.5 38.0
後方のまま見どころなし。
14着 14番 モリデンアロー 牡 2 山田敬士 55 2.08.3 39.6
後方でまるでついていけず、相手にならなかった。
競争中止 3 ランドオブリバティ 牡 2 三浦皇成 55
押し出されるように1角で先頭に立った後は、マイペースで先頭を走り4角の手応えも余裕があって、勝てそうな雰囲気があったものの、4角の終わりを回れず逸走してしまい、競争中止となった。
キャリアの浅い2歳戦ではこういうことも起こりえるということをおく覚えておくべき。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
コメント