終わってみれば、ファインルージュの能力が1頭抜けていたレースだった。この時期の3歳馬の能力比較は難しい。
1.レース結果の基礎データ
2021年 1月11日(祝) 1回中山4日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第37回フェアリーS
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1600m 16頭立
馬場差 -0.2 完全タイム差 +0.1
タイムランク C メンバーランク D
序盤はやや緩かったものの、向こう正面で出入りが激しくなったので平均ペースになった。L3Fが遅いので、前のポジションの馬はもう少し粘れてよさそうなものながら粘れなかったのは能力が劣るということだろう。また、外差しの馬場になっていたが差し馬に有利な条件となった。
2.完全タイム差検証
上位馬はキャリアが浅いだけに能力が高い可能性はある。それでも0.3秒ほどは低く見るべきに思う。
3.各馬の分析
1着 9番 ファインルージュ 牝 3 ルメール 54 1.34.4 35.0
スタートは速くなく中団のやや後方の位置になる。残り800mを過ぎたあたりから徐々にポジションを上げていき、4角では大外から勢いをつけるがそれでも位置としては後方ながら、直線では残り200mから他馬を圧倒する末脚を見せて圧勝した。
終わってみれば1頭だけ能力が違った走りを見せた。
2着 15番 ホウオウイクセル 牝 3 丸田恭介 54 1.34.8 35.2
後方追走から、ファインルージュの後ろをなぞるような走りで、ファインルージュに導かれて2着に来た印象。ファインルージュより能力が一段劣るのは明らか。
3着 1番 ベッラノーヴァ 牝 3 丸山元気 54 1.34.9 34.9
後方追走で、直線に入っても大外でかなり後方の位置であったが、それでも伸びてきてゴール前でギリギリ3着になった。
中山では普通だったら直線入口では絶望的な位置だったのだが、外差しが効く馬場だったということなのだろう。
4着 8番 テンハッピーローズ 牝 3 福永祐一 54 1.35.1 36.1
中団追走から4角で早めに進出し、外の4番手で直線に入り、直線で内の3頭は競り落としたものの、外からの強襲で4着になる。
中山らしい正攻法の競馬をした分、外差しの馬にやられた印象。
5着 6番 ネクストストーリー 牝 3 杉原誠人 54 1.35.3 36.1
スタートは一番よくインのポジションをとると、前が出入りがはげしくなり、インの中団のポジションになる。4角をインぴったり回り直線でしっかり伸び5着を確保。
立ち回りはよかったが、上位4頭とはやや劣る。
6着 7番 タイニーロマンス 牝 3 内田博幸 54 1.35.4 36.5
一旦先頭に立つも、向こう正面でクールキャットが競ってきて、競り合いでオーバーペースになりそうだったので一旦位置を中団まで下げる。インぴったりで4角を回り、直線では少し伸びていた。
明らかにリズムを崩した割には最後までしっかり走れていたので、次走もう少しやれる可能性はありそう。
7着 4番 ニシノエルサ 牝 3 勝浦正樹 54 1.35.5 35.8
中団やや後方を追走。直線で伸びているが、勢いが足らなかった。
8着 3番 アトミックフレア 牝 3 酒井学 54 1.35.5 35.7
後方追走。直線で伸びているが、勢いが足らなかった。
9着 10番 シャドウファックス 牝 3 大野拓弥 54 1.35.5 36.7
出入りが激しい序盤で2番手を終始キープしていたが、直線の坂で勢いが止まった。
10着 5番 クールキャット 牝 3 津村明秀 54 1.35.5 36.8
後方追走から向こう正面で思い切って先頭にたつも直線の坂で失速。
11着 12番 ラストリージョ 牝 3 柴田大知 54 1.35.7 36.6
中団追走で直線伸びず。
12着 11番 オプティミスモ 牝 3 藤井勘一 54 1.36.0 36.9
中団やや前のポジションを追走していたが、直線で伸びず。
13着 2番 プリティインピンク 牝 3 山田敬士 54 1.36.0 36.7
中団追走で直線伸びず。
14着 16番 グロリユーノワール 牝 3 野中悠太 54 1.36.1 36.1
後方追走から、直線でも伸びず。
15着 13番 カラパタール 牝 3 横山武史 54 1.36.3 37.5
中団やや前のポジションを追走していたが、直線でズルズル後退。
16着 14番 ビップエレナ 牝 3 菊沢一樹 54 1.39.0 39.5
4角ですでに後退してしまい、1頭だけ大差負け。大きく能力が劣った。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
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