2着スライリーを予想するのが難しいレースだった。この時期の3歳重賞では、前走重賞で凡走した馬は底を見せたと考えて切って大体正解なのだが、そうではなく前走は合わなかっただけで巻き返しのチャンスがありそうな馬もいるということを考えるべきということが教訓となるレースだった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 4月25日(日) 2回東京2日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第56回サンケイスポーツ賞フローラS
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 17頭立
馬場差 -2.7 完全タイム差 +1.2
タイムランク SL メンバーランク C
ややスローで瞬発力勝負になった。開幕週なので内で前目のポジションにつけれた馬が有利だった。
2.完全タイム差検証
タイムランクSLであるが、補正の必要はないように思える。
3.各馬の分析
1着 15番 クールキャット 牝 3 ルメール 54 1.59.4 33.4
まずまずのスタートながら序盤が遅いので楽に5番手のポジションにつける。4角をじっくり回り直線に入っても追い出しを待つ余裕があり残り400mあたりから気合をつけるとしっかり伸びて、着差はあまりないものの危なげのない勝利だった。
前走の走りからこのメンバーでは末脚上位であることはわかっていたので前半で楽に好位につけれたことから安心して見ることができた。ペースが速くなるとこうはうまくいかないのが難しいところ。
2着 12番 スライリー 牝 3 石川裕紀 54 1.59.6 33.8
まずまずのスタートながら序盤が遅いので楽に3番手のポジションにつける。残り400mで追い出すと勢いがありその勢いが最後まで持続して2着になった。
前走は流れに乗れず後方で持ち味が活かせなかったものの、スローペースで前目につければかなりしぶとくやれることを示した。前走の凡走で見限るべきではなかった。
3着 3番 ユーバーレーベン 牝 3 M.デム 54 1.59.6 33.2
中団やや後方を追走。2角で2角でオヌールに被せられて位置を下げる場面があった。2角の終わり以降からやや外を回り4角も外を回り直線入口では外の後方の位置だったがそこからジワジワ伸び続け3着に浮上した。これで3戦連続3着で、善戦はするが前半が後ろのポジションになることが多いので勝ち切るイメージは持てない。
4着 7番 メイサウザンアワー 牝 3 石橋脩 54 1.59.6 33.6
好スタートから積極的に前のポジションを取り一旦先頭に立つが、速い馬を先に行かせてインの4,5番手のポジションで追走する。直線ではインを突き前の馬がが壁になったが狭いところを強引に抜け出す勝負根性を見せ伸びてきたが4着までだった。
スタートが速く折り合えるので、好ポジションが取れる可能性は高そうで、狭いところ突く勝負根性もあるので好走できるレースの幅は広そうということを覚えておきたい。
5着 1番 ウインアグライア 牝 3 和田竜二 54 2.00.0 33.9
スタートは速かったが中団インのやや前のポジションに控える。直線に入って伸びてはいたが上位勢を脅かすような脚色ではなかった。
瞬発力勝負には向いていないようだ。
6着 9番 パープルレディー 牝 3 田辺裕信 54 2.00.1 33.5
スタートは互角だったが二の脚がなく、後方の外を追走。折り合いをつけて直線勝負に出ると一瞬外から伸びたが、残り1ハロンでは前と同じ脚いろになり、差を詰められなかった。
開幕週でスローペースだったので、後方外からの差しでは厳しかった。
7着 4番 レッジャードロ 牝 3 柴田善臣 54 2.00.2 33.9
中団インを追走。インでそつなく立ち回ったが、最後の伸びが足りなかった。
8着 8番 オヌール 牝 3 川田将雅 54 2.00.2 33.9
スタートはまずまずで前のポジションを取りに行こうとするも他馬が速く中団の位置になる。直線に入って伸びてはいるものの、足りなかった。
過去2戦は超スローペースで前目のポジションにつけて瞬発力を発揮したが、今回程度のペースでも追走で末脚を削がれてしまうようだ。超スローペースしか経験していない馬はこういうことがあるので、少し疑ってかかった方がいいように思う。
9着 10番 ララサンスフル 牝 3 大野拓弥 54 2.00.3 34.5
先頭から離れた2番手を追走。残り200mまでは善戦していたが、そこからの伸びが足りなかった。このメンバーではやや能力不足。
10着 17番 エトワールマタン 牝 3 内田博幸 54 2.00.3 33.8
中団追走するも直線での伸びは足りなかった。
11着 2番 グローリアスサルム 牝 3 吉田豊 54 2.00.3 33.6
後方追走するも直線では伸びず。
12着 6番 ルース 牝 3 横山典弘 54 2.00.4 33.3
後方追走。4角では最後方におかれ、直線では大外に出したが、大して伸びなかった。
13着 16番 アンフィニドール 牝 3 川島信二 54 2.00.4 34.8
緩いペースで他馬を離す逃げを打ったが、4角であっさり後続につかまってしまった。能力不足であるが、あまり上手い逃げでなかった。小回りコースの方がいいのかもしれない。
14着 14番 オメガロマンス 牝 3 横山武史 54 2.00.4 33.4
後方追走から、直線では大外に出したが、大して伸びなかった。
15着 11番 スノーハレーション 牝 3 丸山元気 54 2.00.6 33.8
特にみどころなし。
16着 13番 ジェニーアムレット 牝 3 三浦皇成 54 2.00.6 34.4
中団追走するも、最後は伸びなかった。前目のポジションが取れないとダメな馬のようだ。
17着 5番 スノークォーツ 牝 3 戸崎圭太 54 2.00.8 34.3
特に見どころなし。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。>
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