混戦かと思われたものの、終わってみれば人気通りで、実力差のはっきり出た結果になった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 5月22日(土) 3回中京5日 天候: 曇 馬場状態: 重
11R 第28回平安S
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1900m 16頭立
馬場差 -2.6 完全タイム差 -0.7
タイムランク B メンバーランク C
序盤やや速いものの、中盤少し緩んでいる。このペースだったのでアメリカンシードは後続を離しながら少しだけ楽ができて最後の粘りにつながったのではなかと考えられる。
2.完全タイム差検証
明らかに過大評価の完全タイム差。4着以下の馬はあまり差のない大したことない走りだったので、これらの馬の多くがで前走とほぼ同等のパフォーマンスだったと考えると、正解に近い真完全タイム差が導けるのではないかと思う。
3.各馬の分析
1着 5番 オーヴェルニュ 牡 5 福永祐一 58 1.54.7 36.4
スタート良く3番手のインを追走。3~4角で2番手に上がり、残り200m手前でアメリカンシードを掴まえると、そこから伸びて後続に6馬身差をつけての勝利。
コーナー4つのコースでは好位につけて安定して好走している。脚抜きのいいダートになるとさらに高い能力を発揮するようだ。今回のメンバーでは力上位であることを示す勝利だった。
2着 16番 アメリカンシード 牡 4 ルメール 56 1.55.7 38.2
難なく先手を取り、後続を少し離した逃げを打つ。直線残り200m手前であっさりオーヴェルニュに交わされ、そのあとも危なかったが、直線入口までに後続を離していたことが活きた2着だった。
今回は道中で絡んでくるような逃げ馬がいなかったことに恵まれた点は大きい。最後かなり危なかっただけに、次走好走できるかどうかはメンバー次第となる。
3着 11番 マルシュロレーヌ 牝 5 川田将雅 55 1.55.9 37.1
中団追走。4角でやや外に出し、直線に入ってジワジワ追い込んでくる。最後までしっかり伸び続けたが3着までだった。
4着以下の馬との能力比較では力上位を示したが、1,2着馬とははっきり差のついた3着だった。
4着 2番 アルドーレ 牡 6 横山典弘 56 1.56.0 36.3
後方追走。4角で外に出し、大外から伸びてきて、最後は4着に浮上した。
4着とはいえ、レース映像にはほとんど映らず。最後の最後で浮上した形で、末脚勝負に徹すればひと足使えるもののあまり評価できない4着。
5着 15番 スワーヴアラミス 牡 6 松田大作 56 1.56.1 37.8
外の3,4番手を追走。4角から直線入口ではやや苦しくなったかに見えたが、最後まで粘り5着を確保した。
前目につけて最後までしっかり粘れることを示したが、戦績が示す通り、3着以内に入るには能力が今一つ足りない。ただ、今回は終始外を回るロスがあったのは確か。
6着 7番 ミヤジコクオウ 牡 4 和田竜二 56 1.56.1 37.6
前から5番手のインを追走。直線に入って、1,2着馬とは差があったものの、早めに抜け出し3着はあるかに見えたが最後は甘くなった。
7着 8番 サトノギャロス 牡 5 津村明秀 56 1.56.2 37.0
後方追走から、4角で勢いをつけて外から上がっていき、直線も外から伸びてくるかに見えたものの、直線の伸びは大したことなかった。
追い込み馬ながら4角の走りはよいがいい脚は長く続かないようだ。
8着 14番 サクラアリュール 牡 6 武豊 56 1.56.2 36.3
後方追走から、最後の直線では内外に動いて進路を迷っていたものの、しっかり伸びてはいた。4着以降のメンバーであれば展開次第ではそこそこやれる。
9着 13番 マリオマッハー 牡 4 団野大成 56 1.56.4 37.4
やや後方追走から、最後は外から伸びては来ているものの大した脚ではなかった。
10着 4番 デルマルーヴル 牡 5 岩田康誠 57 1.56.4 37.4
中団やや後方追走から、最後まで大きくバテてはいないものの、見どころはなかった。
11着 9番 マスターフェンサー 牡 5 松山弘平 58 1.56.6 37.6
中団やや後方追走から、最後まで大きくバテてはいないものの、見どころはなかった。
戦績から、もう少し緩いペースでないと対応できないのかもしれない。
12着 1番 ヴェルテックス 牡 4 岩田望来 56 1.56.6 37.9
6,7番手につけて追走していたものの、最後はいいところなし、下のクラスでは、前半でややペースが緩むレースで好走していたので、重賞での緩みのないペースのレースには対応できないということのようだ。
13着 12番 ロードブレス 牡 5 幸英明 58 1.57.5 39.0
先行5頭の後ろを追走。残り600mから仕掛けたが、直線途中でバタッと止まってしまった。
戦績からすると、負けすぎのように思えるのだが、アテにはできないムラ馬ということなのかもしれない。
14着 10番 ドスハーツ 牡 4 小沢大仁 56 1.57.7 37.5
後方追走のままいいところなく終わる。下のクラスで常に速い上り3ハロンタイムを繰り出していたのだが、それは皆前半でややペースが緩むレースだったので、重賞での緩みのないペースのレースには対応できないということのようだ。
15着 3番 ケンシンコウ 牡 4 酒井学 57 1.58.6 39.8
いいところなし。古馬オープンでの好走は難しそう。
16着 6番 ペオース 牡 4 藤岡康太 56 1.58.7 40.5
2番手追走していたが、4角ですでにポジションが下がっていってしまった。
古馬オープンでの好走は難しそう。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
2020年 ジャパンカップの真完全タイム差を補正する ~真完全タイム差こそスピード指数の最終到達点である~
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