典型的な内枠の逃げ馬の前残り決着となった。コーナー4つのレースではわりとよく発生する逃げ馬の前残りを予測する方法はないものだろうか。
1.レース結果の基礎データ
2021年 6月20日(日) 3回阪神2日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第26回マーメイドS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 2000m・内 16頭立
馬場差 -0.7 完全タイム差 +2.0
タイムランク E メンバーランク D
スローで中盤ペースは緩んでいるのだが、先行した馬の多くは末脚が削がれる流れになっていたようだ。
2.完全タイム差検証
ちょっと低く見すぎで、0.6秒ほど上方補正した方がよい。
3.各馬の分析
1着 1番 シャムロックヒル 牝 4 藤懸貴志 50 2.00.4 35.3
スタート速く楽に先頭に立つ。2番手以降を1~2馬身離した逃げを打つも、4角の終わりで後続につかまりそうになる。しかしながら直線に入って他の先行勢の末脚が大したことなく直線に入っても先頭をキープ。最後は外からクラヴェルが追い込んでくるものの、ギリギリ粘って1着になった。
典型的な内枠の前残りでの1着で、先行した馬の末脚が大したないのに助けられ面は大きいものの、自身も4番目に速い上り3ハロンタイムで走っているので、今回のような緩いペースで逃げれれば、最後まで脚が使えるということのようだ。しかしながら斤量50キロと、他に速い逃げ馬がいないかったこと、1番枠で最短距離を走れたことに恵まれたとこが大きく、オープン戦でここまでうまくいくことはそうなさそうに思える。
2着 13番 クラヴェル 牝 4 横山典弘 51 2.00.4 34.6
後方を追走。4角でも外を回り、直線入口では大分後方だったものの、L1Fでグングン大外から伸びて2着となった。
後方で脚を貯めれたことにより、今回のメンバーで唯一34秒台の上り3ハロンタイムを繰り出しての2着だった。ただし今回は先行勢の末脚は大したことなかったことに恵まれた面が大きい。
3着 5番 シャドウディーヴァ 牝 5 福永祐一 55 2.00.5 35.1
インの中団を追走。4角をインぴったり出回り距離得を得て直線でもインからよく伸びてシャムロックヒルに迫ったが最後まで交わせなかった。
最後まで交わせなかったのは斤量5キロ差が大きかった。今回はインでうまく立ち回れたことが大きいが、戦績を見るとポジションを取れず後方からになることも多い馬なので、あまりアテにはできない馬。
4着 12番 アンドラステ 牝 5 岩田望来 55 2.00.8 35.4
好スタートだっがが中団に控える。中団やや外を回り、4角でしっかり外から加速し、直線入口では先頭を交わせそうな勢いがあったものの、そこからの伸びが今一つだった。
外を回った距離ロスはあったものの、ここ3戦のこの馬の上り3ハロンタイムは同じようなタイムであるの、もう少し流れが速くなって上りがかかる展開にならないと厳しいのかもしれない。
5着 3番 ホウオウエミーズ 牝 4 丸田恭介 50 2.00.8 35.2
インのやや後方を追走。4角もインぴったりを回り、直線では最後はよく伸びてきてはいた。
3勝クラスの馬でこの着順までこれたのは斤量50キロだったことが大きそう。末脚はしっかりしてそうなので、自己条件に戻ればすぐに好走できそう。
6着 2番 アブレイズ 牝 4 浜中俊 56 2.01.1 35.6
インの中団を追走。4角でやや外を回って早めの加速を試みるものの、直線の伸びは大したことなかった。
東京、新潟ではスローの瞬発力勝負33秒台の上りが出せる馬ながら、もっと緩いペースにならないと鋭い末脚は繰り出せないようだ。
7着 9番 イズジョーノキセキ 牝 4 西村淳也 52 2.01.2 35.7
中団追走。直線外から伸びているが大した脚ではなかった。
前走の成績からすると、もう少し末脚が使えてもいいように思えるのだが、前走はL1Fの伸び脚が際立ったように、脚の使いどころが難しい馬なのかもしれない。騎手がコロコロ乗り替わっているうちはアテにできない馬なのかもしれない。
8着 8番 ソフトフルート 牝 4 横山和生 54 2.01.2 35.9
4番手あたりを追走。4角でしっかり外から加速し、直線入口では先頭を交わせそうな勢いがあったものの、そこからの伸びが今一つだった。
コーナーでの加速がよいものの、直線で大して伸びなかったのはエリザベス女王杯と同じような走りだった。
この馬も脚の使いどころが難しい馬のようで、騎手がコロコロ乗り替わっているうちはアテにできない。
9着 10番 キングスタイル 牝 4 高倉稜 50 2.01.4 35.4
後方追走。最後の直線でも後方でそこから伸びてはいるが、大した伸び脚ではなかった。
10着 7番 レッドベルディエス 牝 5 幸英明 53 2.01.5 35.6
後方イン追走。4角もインぴったりをまわったが、最後の直線の伸び脚は大したことなかった。
11着 14番 サンクテュエール 牝 4 川田将雅 55 2.01.5 36.2
外枠ながら序盤て積極的に前に出していきインの2番手のポジションを確保する。しかしながら、4角での加速の手応えが怪しく、直線は伸びを欠いた。
やはり前走はかなり恵まれての3着であり、騎手が大幅に強化されても能力が足りないことを示した。
12着 4番 カセドラルベル 牝 5 和田竜二 54 2.01.5 35.8
中団追走から特に見どころがなかった。
前走の成績から、もっと緩いペースにならないといい末脚が使えない馬のようだ。
13着 16番 アッシェンプッテル 牝 5 太宰啓介 54 2.01.6 35.5
後方追走のまま見どころなし。芝では少し能力が足りない。
14着 6番 フィリアプーラ 牝 5 菊沢一樹 54 2.01.7 36.0
特に見どころなし。
15着 15番 ミスニューヨーク 牝 4 加藤祥太 53 2.01.9 36.3
特に見どころなし。
16着 11番 パッシングスルー 牝 5 荻野極 54 2.01.9 36.3
特に見どころなし。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
2020年 ジャパンカップの真完全タイム差を補正する ~真完全タイム差こそスピード指数の最終到達点である~
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