格下の馬が多く低レベルのレースであり、超高速馬場を味方につける先行馬はどれかを考えるのが難しいレースだった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 7月 4日(日) 3回小倉2日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第57回CBC賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1200m 13頭立
馬場差 -3.0 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク D
馬場差-3秒台と、めったにないような超高速馬場になった。
2.完全タイム差検証
やや過大評価で、0.5秒ほど低く見た方がよさそう。
3.各馬の分析
1着 3番 ファストフォース 牡 5 鮫島克駿 52 1.06.0 33.7
スタートはさほど速くないものの、二の足速く先頭を取り切る。そのまま最後まで押し切って1着になった。
3勝クラスの格下馬で、この馬が先手を取ると予想するのは難しかったが、初ブリンカーと軽ハンデを活かして押し切ってしまった。やはり初ブリンカー馬には注意が必要。
2着 11番 ピクシーナイト 牡 3 福永祐一 53 1.06.1 33.3
序盤ポジションを取りに行こうとするも内に速い馬が多く、やや中団に下げてインを追走。4角でもインぴったりを回り、直線でしっかり伸びて2着を確保した。
差す競馬で好走できたことは大きかった。ただ、この後古馬重賞で活躍できるかどうかは今後の成長力次第。
3着 10番 アウィルアウェイ 牝 5 松山弘平 55.5 1.06.2 33.2
後方追走ではあるが、この馬からするとややいつもより前での追走。最後の直線では外からしっかり伸びて3着。
今回のメンバーでは格上の存在でありしっかり能力は発揮したが、後方からの馬なので3着が精いっぱいだった。
4着 1番 タイセイビジョン 牡 4 川田将雅 57 1.06.3 33.3
インで中団のやや後ろを追走。4角でインぴったりをまわり、直線で伸びてきたものの、ヨカヨカに前をふさがれて一瞬ブレーキがかかる場面があった。これがなければ3着はあったかもしれない。インを回って距離ロスのないレースをしたがそれでもここまでなのであまり大きな評価はできない。
5着 9番 ヨカヨカ 牝 3 和田竜二 51 1.06.4 33.8
先行グループに加わるも内の馬が速く、コーナーで外を回る形になり、先行した分最後の直線で苦しくなったか、内へ外へフラフラ走る形となり5着まで。
外を回る距離ロスがなければもう少しやれたようにも見えたが、時計の速い急流がかなり堪えているようにも見えた。
6着 13番 ノーワン 牝 5 荻野極 53 1.06.5 33.3
外の後方を追走。直線で大外から伸びてくるが、後方過ぎること外を回りすぎなことから上位入線できるような状況ではなかった。追走力がないのでよほど展開に恵まれないと厳しい馬。
7着 5番 $クーファウェヌス 牝 6 酒井学 51 1.06.6 34.3
スタート速く2番手追走していたが、残り200mからの伸びが足りなかった。
8着 2番 メイショウケイメイ 牝 5 藤懸貴志 51 1.06.7 33.5
後方追走から特に見どころはなかった。
9着 4番 クリノアリエル 牝 6 富田暁 50 1.06.9 33.5
後方追走から特に見どころはなかった。
10着 12番 メイショウカリン 牝 7 秋山真一 51 1.07.1 33.5
後方追走から特に見どころはなかった。
11着 6番 ビオグラフィー 牝 4 藤岡康太 53 1.07.2 34.8
外の3,4番手を追走していたが直線の伸びを欠いた。先行力があるものの最後の粘りが足りない。
12着 8番 メイショウチタン 牡 4 松若風馬 54 1.07.3 34.9
外の3,4番手を追走していたが直線の伸びを欠いた。外を回った距離ロスが響いた面はあった。
13着 7番 プリカジュール 牝 5 角田大和 49 1.07.8 35.2
外の中団を追走し、最後は伸びを欠いた。格下で、戦績から先行力はあるものの末脚はない馬なので、中団を追走した時点でノーチャンスだった。斤量49キロだったから逃げてワンチャンス狙うしか策はないはずで、陣営は何のためにこのレースに出たのか疑問になるレースだった。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
2020年 ジャパンカップの真完全タイム差を補正する ~真完全タイム差こそスピード指数の最終到達点である~
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