人気通りの決着となったが、今後の活躍が期待できるどうかはよくわからない結果となった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 8月29日(日) 4回新潟6日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第41回新潟2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1600m・外 12頭立
馬場差 -0.8 完全タイム差 -0.5
タイムランク B メンバーランク C
新潟600mで典型的なスローの瞬発力勝負になった。今回のメンバーでは高速馬場の瞬発力勝負に対応できる馬はそう多くなかったようだ。
2.完全タイム差検証
データ不足のため、検証保留とする。
ただ、完全タイム差-0.5は過大評価の可能性が高い。
3.各馬の分析
1着 1番 セリフォス 牡 2 川田将雅 54 1.33.8 32.8
インの中団を追走するが長い直線の入口で早くも勝負圏内の位置まで押し上げ、そこからジワジワと長くいい脚を使い、最後は抜け出して1着となった。
馬場のよくないインをあえて通ったのは「左に行きたがっていたためラチ沿いを走らせた」とのこと、あまり強さは感じられないのだが、長くいい脚を使えるのが強みになりそうだ。
2着 8番 アライバル 牡 2 ルメール 54 1.34.0 33.0
中団追走していたが、直線にはいってすぐはあまり勢いが感じられず残り150Mでようやく勢いがついて鋭く伸びてきたが2着までだった。ルメール騎手のレース後コメント「ハービンジャー産駒ということもあって、この速い馬場で反応が少し遅かったですが、ラスト150メートルは凄くいい脚でした。まだ伸びしろがありますよ。」の通りの走りだった。
3着 6番 オタルエバー 牡 2 幸英明 54 1.34.1 33.9
先頭に立ち、直線ではセリフォスにあっさり交わされるもののそこからもしぶとく3着を確保した。
先行してそこそこ粘れる能力はあるが、今回は瞬発力の優れた馬が少なかったことに恵まれた面はありそう。
4着 11番 コムストックロード 牝 2 柴田大知 54 1.34.2 33.8
2番手追走から最後しっかり伸びそうな雰囲気があったものの、末脚が少し足りなかった。
5着 5番 スタニングローズ 牝 2 松山弘平 54 1.34.3 32.9
中団追走からポジションがどんどん後方に下がってしまう。最後の直線では大外から良く伸びているものの、位置取りが後ろ過ぎた。
過去2戦からここまで追走力のない馬ではないと思うのだが、今回は瞬発力を計るために意図的に後方で脚を貯めたのかもしれない。この一戦で見限らない方がよさそう。
6着 9番 キミワクイーン 牝 2 M.デム 54 1.34.5 33.7
5番手追走するも最後の末脚が足りなかった。
7着 4番 タガノフィナーレ 牝 2 田辺裕信 54 1.34.8 34.2
3番手追走していたが、直線の伸びを欠いた。
8着 12番 グランドライン 牡 2 三浦皇成 54 1.34.9 33.8
やや後方を追走。最後の直線は大外からさほど伸びなかった。
9着 3番 ウインピクシス 牝 2 丸山元気 54 1.35.1 33.8
やや後方のイン追走。最後の直線はさほど伸びなかった。
10着 7番 クラウンドマジック 牡 2 岩田康誠 54 1.35.2 33.8
後方追走から最後の直線はさほど伸びなかった。
11着 2番 クレイドル 牝 2 福永祐一 54 1.35.2 34.1
後方追走から見どころなく終わる。高速馬場の瞬発力勝負には対応できないようだ。
12着 10番 サイード 牡 2 戸崎圭太 54 1.35.2 34.5
3番手追走するも直線はまるで伸びなかった。
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