上位3頭の差はあまりないと感じられる一戦だった。
1.レース結果の基礎データ
2021年10月 9日(土) 4回東京1日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第7回サウジアラビアロイヤルカップ
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1600m 7頭立
馬場差 -2.1 完全タイム差 +2.6
タイムランク SL メンバーランク C
LAP :12.9-12.0-12.8-12.3-12.6-11.4-10.9-11.5
通過:37.7-50.0-62.6-74.0 上り:71.5-58.7-46.4-33.8 平均:1F:12.05 / 3F:36.15
典型的な超スローの瞬発力勝負になった。なので、もっと厳しいペースの場合の走りはどうか未知数となり、今回の結果が今後のクラシック戦線に直結するかどうかは微妙なところ。
2.完全タイム差検証
超スローのSLランクであることもあり、1.2秒ほど上方補正するのがよさそう。
3.各馬の分析
1着 6番 コマンドライン 牡 2 ルメール 55 1.36.4 33.5
中団5番手を追走していたが、超スローペースだったので、3角の入口で2番手の位置まで押し上げる。直線に入って残り400mのところで先頭に立ち、そのまま後続の追撃をギリギリ凌いで1着となった。ルメール騎手の好判断に尽きる勝利だった。3着馬まで差はほとんどない。
2着 3番 ステルナティーア 牝 2 福永祐一 54 1.36.5 33.4
中団4番手でじっくり脚を貯める。4角で少しづつコマンドラインとの差を詰めていき、直線に入って、コマンドラインより少し遅れて加速を開始したものの、最後までコマンドラインとの差は詰まらなかった。コマンドラインを目標にして、実力があればゴール時に計ったように差し切れそうな騎乗であっただけに瞬発力でややコマンドラインに劣ったといえるレースだった。
3着 1番 スタニングローズ 牝 2 戸崎圭太 54 1.36.5 33.2
5番手を追走。4角を外を回りすぎないようにじっくり回り直線入口ではステルナティーアより少し後ろの位置。外にいたウナギノボリが邪魔になりやや加速が遅れた感があったが、加速するとかなり速く、あともう少し距離があれば上位2頭を差せそうな勢いの3着だった。超スロペースなので位置取りの悪さで脚を余した結果となった。ただ、もう少し早いペースでこれだけの脚を繰り出せるかは未知数。
4着 7番 ウナギノボリ 牡 2 菅原明良 55 1.36.7 33.4
かなり出遅れたが、超スローペースだったので挽回できて4角の終わりではスタニングローズのすぐ外の横の位置まで押し上げる。しかし、直線ではしっかり伸びるものの上位3頭を脅かすまでには至らなかった。上位3頭とはわずかに能力が劣ることを示した。
5着 5番 ロードリライアブル 牡 2 横山武史 55 1.37.2 34.6
スタートが速いわけではなかったが、他馬が遅く難なく先頭に立つ。スローながら3角入口までに後続に少し差をつけることができたが、直線では伸びなかった。かなり恵まれた形になっても上位勢にはまるで歯がたたなかった。
6着 4番 ガトーフレーズ 牝 2 M.デム 54 1.37.5 33.8
最後方追走のままいいところなし。スローの瞬発力勝負は向いていない。
7着 2番 ケッツァー 牡 2 柴田大知 55 1.37.7 34.5
2番手を追走するもコマンドラインに楽に2番手を奪われ、4角でもインを距離ロスなく回って他馬についていくのがやっとで、直線出は脚が残っていなかった。ここでは実力不足は明らか。
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