大混戦と思われたものの、結局4歳の上り馬アリーヴォの力が抜けていたレースとなった。
1.レース結果の基礎データ
2022年 2月20日(日) 2回小倉4日 天候: 晴 馬場状態:稍重
11R 第56回小倉大賞典
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1800m 16頭立
馬場差 +2.2 完全タイム差 +2.2
タイムランク E メンバーランク D
LAP :12.3-12.1-12.7-12.2-11.7-12.0-11.9-12.1-12.2
通過:37.1-49.3-61.0-73.0 上り:72.1-59.9-48.2-36.2 平均:1F:12.13 / 3F:36.40
内の馬場がかなり悪くなり、極端に外を回る馬も多い特殊な馬場状態となった。
2.完全タイム差検証
珍しく上方補正が必要で、0.7秒ほど上に見た方がよい。
3.各馬の分析
1着 16番 アリーヴォ 牡 4 横山和生 54 1.49.2 35.3
中団やや後方の外を追走。4角も外もを回るも楽な手応えで直線入口では大外から勝負圏内に進出する。直線でしっかり伸びて1着になった。昇級馬だったが、好走確率が高く小倉ではこれで五勝目。崩れたのは新馬戦と菊花賞だけなので、やはりこの時期は勢いのある4歳馬には逆らってはいけないということなのだろう。
2着 12番 ランブリングアレー 牝 6 藤岡康太 55.5 1.49.5 35.8
6番手追走。4角で外を回って追い上げさらに外を回った1着馬より少し先に進出し、直線入口では1着馬と競り合いになるが、直線途中で競り負ける。それでも他馬よりは勢いがあり2着を確保。このメンバーの中では能力上位であることを示した2着。
3着 7番 カデナ 牡 8 泉谷楓真 57.5 1.49.5 35.1
最後方追走。直線入口ではかなり極端に外を回り、最初の伸びは大したことないように見えたが、直線途中から外埒に近い場所を鋭く伸びてきた。久々の好走になったが、後方待機から最後堅実に末脚を繰り出していたのだが、外を回ることが不利にならない馬場状態とメンバー弱化と色々条件がそろっての好走となった。
4着 8番 ヴァイスメテオール 牡 4 丸山元気 55 1.49.6 36.1
4番手追走。直線に入って勝負圏内に進出し伸びてきたが、1、2着馬とはわずかに勢いが劣り、最後はギリギリ3着馬に大外から差されてしまったが、差は僅か。差はわずかであるが、今回の弱いメンバーでこの程度のパフォーマンスであれば今後の活躍は疑問。
5着 6番 スカーフェイス 牡 6 団野大成 55 1.49.7 35.5
後方追走。カデナほど外にはいかないものの、外から伸びてきたが、あまり勢いはなくここまで。一応上り3ハロンタイムは前走の中山金杯2着時と同一。後方待機で確実に末脚を使うものの、中山金杯のように恵まれる機会は少なそうだ。
6着 4番 ノルカソルカ 牡 5 勝浦正樹 54 1.49.8 36.8
内の馬場を避ける逃げ、4角もやや外を回ったため、4角終わりにはインぴったりを回った馬に先頭を奪われる。直線でそこそこ粘れていた。馬場の度とを通るかの選択が難しいレースであったため、通常の逃げ馬がインぴったりを距離ロスなく走れる競馬だったらもう少しやれたのではないかと思わせるような走りであった。オープン初戦だったが、オープンでも恵まれる条件があれば好走できる可能性がありそう。
7着 5番 ダブルシャープ 牡 7 酒井学 56 1.49.8 35.7
後方追走から直線で伸びるが、少し伸びが足りなかった。直線では苦しくなって内にもたれていたようで、好走時はスローペースのみなので、今回はこの馬にとってペースが速かったようだ。
8着 10番 スーパーフェザー セ 7 浜中俊 54 1.50.0 36.3
中団追走していたが、直線の伸びは今一つ。
9着 14番 ジェネラーレウーノ 牡 7 柴山雄一 55 1.50.0 36.7
3番手追走するが、直線伸びず。好走は難しい。
10着 13番 サトノアーサー 牡 8 荻野極 57 1.50.1 36.3
見どころなく終わる。そもそも小回りコースの好走実績がない。
11着 11番 アイスバブル 牡 7 水口優也 54 1.50.1 36.0
見どころなく終わる。好走時の状態になさそう。
12着 9番 トップウイナー 牡 6 城戸義政 54 1.50.2 37.0
2番手を追走。馬場の悪いインぴったりを走るトリッキーな勝負を試みたが、通用しなかった。
13着 2番 ヴェロックス 牡 6 菱田裕二 56 1.50.3 36.4
見どころなく終わる。
14着 15番 ブラヴァス 牡 6 西村淳也 57 1.50.4 36.5
見どころなく終わる。ずっと不調が続いている。
15着 1番 アールスター 牡 7 長岡禎仁 56 1.50.5 36.4
後方追走から見どころなく終わる。過去2戦後方から末脚はそこそこ繰り出せていたのだが、今回はそれもなかったのだが、ずっと馬場の悪い内を通ったのが失敗だった面もありそう。
16着 3番 レッドフラヴィア 牝 5 津村明秀 52 1.51.0 37.4
中団インを追走するも、直線まるで伸びず。ずっと馬場の悪い内を走っていたので実力以上に負けた可能性はある。
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