イエスのロンリーハート(原題 90125)の日本盤アナログレコードが輸入メタルマザーを使用していることがわかったことを、以前「レコード100円市」の記事で書きましたが、その後、US盤と聴き比べて色々わかったので、書いてみます。
イエスのロンリーハート(原題 90125)の日本盤は、世界的に有名なマスタリング・エンジニア、Bob Ludwigがカッティングしたメタルマザーを使用しているようです。なので、音質的にもかなり期待できそうです。
上記は日本盤のレーベル面です。
こちらは、US盤のレーベル面です。以下に、いつものように、送り溝に刻まれている情報をマトリクス番号から、反時計まわりにみたものを記載します。
SIDE ONE
①ST-C-835338-A
②MASTERDISK
③RL
④P-11356-1
⑤3
⑥L-A-20
⑦JISマーク
⑧P
SIDE TWO
①ST-C-835337-A
②MASTERDISK
③RL
④P-11356-1
⑤3
⑥L-A-13
⑦P
※①③は手書きのもの、①②③が輸入メタルマザーに記載されていたものと思われる
US盤
SIDE ONE
①STC-835337-D
②謎のマーク
③MASTERDISK
④B-18735-D
⑤△5617
⑥1-3 SPAR
SIDE TWO
①STC-835337-C
②謎のマーク
③MASTERDISK
④RL
⑤B-18736-C
⑥⑤△5617-X
⑦3 SPAR
※③以外は手書き
このように、送り溝部分に、”MASTERDISK”の機械刻印があって、その横に、”RL”と手書きの記載があると、”Bob Ludwig”がカッティングしたもののようです。なので、僕の買ったUS盤は、Side2のみ”Bob Ludwig”がカッティングしたもののようです。また、DOSCOGSでは、両面とも”Bob Ludwig”がカッティングした盤が紹介されていて、ここでのマトリクス番号は、Side1が”B”でSide2が”C”となっています。なので、日本盤はそれより早い時期にカッティングされたマスターを使用している可能性が高いと思います。
日本盤とUS盤を聴き比べてみて、Side2は音の傾向は似ていたものの、Side1については、どちらがよいか、判断に迷うものでした。日本盤は、迫力重視の音で、US盤は、より各楽器の音が聴きとりやすい繊細な印象を受けました。どっちがよいかは、その時の気分によってかわりそうです。
ということで、日本盤は”Bob Ludwig”がカッティングした迫力のある音が楽しめる、かなり優秀な盤であるということが言えるのではないかと思います。
Yes 90125
A1 Owner Of A Lonely Heart 4:26
A2 Hold On 5:15
A3 It Can Happen 5:26
A4 Changes 6:17
B1 Cinema 2:07
B2 Leave It 4:12
B3 Our Song 4:17
B4 City Of Love 4:49
B5 Hearts 7:34
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