先週に引き続き、軸馬は正解であり、ピックアップした相手馬も3,4着にしっかり来たものの、肝心の勝馬をピックアップできず外してしまった。ミッキスワローをピックアップできていたら、3連複3万馬券が取れていて、ミッキスワローさえこなければ3連複10万馬券が取れていたいたのにと思うと、逃した魚は大きい感は先週より大きいのだが、ここまでくれば高配当GETはあと少しだと思うので、引き続きしっかりレース回顧したい。
1.レース結果の基礎データ
2019年 7月 7日(日) 2回福島4日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第55回七夕賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 16頭立
馬場差 +0.7 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク D
LAP :12.2-11.0-11.1-11.9-11.8-12.1-12.0-12.2-12.3-13.0
通過:34.3-46.2-58.0-70.1 上り:73.4-61.6-49.5-37.5
馬場差+0.7と、かなり時計のかかる馬場になったのに前半かなり速くなったので、後半は消耗線になった。ただ、ラスト1ハロン13.0秒もかかったのは、瞬発力に秀でた馬がいなかったと見るべきだと思う。
2.隊列分析
直線入り口でミッキスワローがこんなに前にいると予想するのは極めて困難だったと思う。外伸びの馬場だったということと、1,2着馬が後続を離していたということはしっかり覚えておくべきだ。
3.完全タイム差検証
エプソムカップで全く力を出せなかったミッキスワローや、天皇賞で惨敗したロードヴァンドールがパフォーマンスを上げていることは納得できるので、クレッシェンドラヴやゴールドサーベラスが前走程度のパフォーマンスだったと見るのは妥当だと思うので、この完全タイム差は妥当だと思う。そう考えると今年の重賞レースのなかではまずまずのレベルだっと思う。1,2着馬は条件に恵まれればまた好走する可能性はありそうだ。
4.各馬の分析
1着 12番 ミッキースワロー 牡 5 菊沢一樹 57.5 1.59.6 36.7
スタートは遅かったが、後方にまだ6頭いる位置まで上げて、いつもより前に位置する。向こう正面でも馬場のいい外を回り、残り600mで外から早めにスパートすると、そのまま押し切って1着となった。
末脚勝負の馬ではあるが、高速馬場の瞬発力勝負では分が悪く、また近走は前半の追走力が弱いように見えていたが、今回の走りを見ると追走力は問題ないようだ。ただ、今回は早めに脚を使ったことからL1Fが13.0もかかっていて、持続力はそう長い方ではないといえそう。今回は他馬との能力差に助けられての1着とみるべきである。
オープン入り後ずっと重賞を使ってきていて、好走実績があるので、順当勝ちではあるのだが、近走は前半の追走が遅く、特に前走のエプソムCでは超スローにもかかわらずずっと後方だったので、「呆れた」と評価してしまい、ペースが速くなりそうで直線の短いこのレースでは厳しいと考えてしまったのだが、このエプソムCでの評価が間違っていたということだったのだろう。
今回の状況を受け入れるには、「横山典弘騎手が乗って後方でレースをした馬は、意図的に後方に位置しているだけで、前半の追走力が劣るといわけではない。他の騎手に乗り替わった場合は戦法を変える可能性がある」と考えるべきなのかもしれない。
よく後方ポツンが多いと言われる横山典弘騎手だが、ルメール・デムーロ騎手のように展開に応じて臨機応変に立ち回ることはせず、展開決め打ちで、ハマれば好走するが、ハマらないと全然ダメという戦法の騎手なんだと思う。このように、横山典弘騎手が乗って惨敗した馬については、今後のレース回顧では気をつけるようにしようというのが今回の最大の教訓になった。
2着 15番 クレッシェンドラヴ 牡 5 内田博幸 55 1.59.7 36.6
スタート遅く後方から、ミッキースワローのさらに後方の外を追走する。残り600mで外からじわじわスパートし、直線の途中では突き抜けそうな勢いがあったが、残り100mあたりで勢いが鈍り2着に屈した。
後方からの追い込み馬であるが、コーナーから加速できるので小回りコースでの好走実績があったのだが、実績通りの走りをしてくれた。やはり、このレースではこの馬を連軸にして正解だった。ただ、最後は脚色が鈍ったので持続力が長くはなさそうで、コーナーでの加速が武器の小回りコース向きの差し馬と考えるべき馬だと思う。
また、この馬も終始かなり外を回っていたが、今回の馬場は内がかなり悪く、内外の馬場差がかなりあったということで距離損が不利にならなかったと考えるべきだと思う。
3着 9番 ロードヴァンドール 牡 6 横山典弘 55 2.00.2 37.8
好スタートから3番手につけるが、1,2角では内を回ったがそれ以外はやや外の馬場のいいところ選んで追走していた。直線ではミッキースワローにあっさり交わされるもしぶとく粘って3着になった。
先行した馬の中で最も好走したが、馬場のいいところを通ったことが大きそうだ。前走の天皇賞は惨敗だったが、先行馬の場合は惨敗後の好走はよくあるので、気にする必要はなく実績的に3着に好走しても不思議のない馬である。こうした人気薄の先行勢の前残りは競馬ではよくあることであり、他の先行馬のタニノフランケル、ブラックスピネル、カフェブリッツが能力今一つであることを踏まえるとこの馬を相手候補とすることは十分考えられることであり、この点では僕の予想は正しかったと考えている。
4着 11番 ゴールドサーベラス 牡 7 藤田菜七子 54 2.00.3 36.9
ほぼ最後方で終始一番外をを通り最後は大外を強烈に追い込んだが4着どまりだった。
相当距離ロスがあっても4着まで追い込んでこれたのだがら、相当馬場の外がよかったということだと思う。
この馬の末脚はいいのはわかっていて、前が速くなりすぎれば、この馬の1発もあるかもと考えたのだが、かなり惜しかった。
そろそろ藤田菜七子の重賞制覇があるのではないかと思うのだが、それはこの馬のように人気薄の追い込み馬である可能性が高いのではないかと思うので、また適宜遊び馬券で狙ってみたいと考えている。
5着 2番 アウトライアーズ 牡 5 野中悠太 54 2.00.5 37.3
ダッシュつかず後方から、この馬をインを避け外を回る。クレッシェンドラヴのスパートに合わせて追いあげようとするもあまりスピードつかず、最後はなだれ込んでの5着。
最後だけちょっと伸びたように見えるもそれは他馬がバテただけで、先行力、末脚ともに大したことない。馬場のいいところ選んで走れたことと、差し有利の展開に恵まれてのあまり評価できない5着。
6着 8番 タニノフランケル 牡 4 福永祐一 55 2.00.6 38.3
積極的に2番手の位置をとり最後まで粘っていた。
厳しいペースで先行したわりには良く粘っており、この馬はオープンでは内枠で緩いペースで気分よく先行出来た時しか好走実績がなく、金杯と小倉大賞典がたまたまそうしたレースが続いていただけで大した能力のない馬なのだが、今回は前走よりも良い走りができたので、次走内枠に入って、メンバーに恵まれれば久々の連対はあるかもしれない。
7着 16番 クリノヤマトノオー 牡 5 和田竜二 55 2.00.6 37.9
外枠から、インに潜り込みインの中段を追走するも最後はあまり伸びなかった。
外伸びの馬場だったので、インに潜り込んだのが大失敗で、実力以上に敗退したということはありそうだが、準オープンでは常にそこそこの末脚を発揮できていたものの、オープンではやや能力不足と考えるのが妥当だと思う。。
8着 4番 ソールインパクト 牡 7 大野拓弥 54 2.00.7 37.0
インの後方を追走するもどんどん手ごたえが怪しくなり向こう正面で最後方まで下がってしまう。勝負所で大外まで出して何とか追いあげて8着まで上がった。
この馬もイン追走が大失敗だった。追走にかなり苦労していたのでもっと距離が長くゆったりしたペースの方がよさそうだ。
9着 13番 ウインテンダネス 牡 6 柴田大知 56 2.00.8 37.6
後方からまるでいいとこ無し。そもそも差しに回ると、エンジンのかかりの遅い馬なので小回りコースは向いていない。内田博幸騎手にも見限られてしまったようだし、復調の兆しが見えるまでは消しでよい。
10着 1番 エンジニア 牡 6 津村明秀 54 2.00.9 38.2
勝負所でいい位置につけれたかに見えたが、全く伸びず。これでオープンに入って6戦凡走しているので、明らかに能力不足。
11着 3番 ロシュフォール 牡 4 三浦皇成 55 2.00.9 37.7
後方から4角で加速しようとするもさほど伸びず、直線でも大して伸びなかった。
やはり曲線で加速するレースは合っていない。それでいて持続力が長くないので、曲線から加速してしまったら直線まで脚が持たないのも納得。やはり長い直線での瞬発力勝負でないとだめなようだ。
12着 7番 カフェブリッツ 牡 6 蛯名正義 54 2.01.3 38.9
5,6番手で先行して馬場のいいところを選んで追走したものの、直線では伸びず。最後大きくバテてはいないものの、このメンバーでは単純に力不足。
13着 6番 マルターズアポジー 牡 7 武士沢友 57 2.01.3 39.2
ハイペースで先行するも4角では早くも捕まっていたので、もうピークは過ぎたということだと思う。ただ、この馬が出ればハイペースになりやすいので、展開が予想しやすくなるということでありがたい存在ではある。
14着 14番 ブラックスピネル 牡 6 石橋脩 57 2.02.0 39.6
外から先行しようとするも、他馬が速く4,5番手追走となったことで、万事休すだった。この馬は緩いペースで先行出来た時しか好走できないので、このメンバーでは好走できないと考えるのは容易だった。
15着 10番 ベルキャニオン 牡 8 丸山元気 55 2.02.3 39.1
中段追走するも最後は全くいいところがなかった。
16着 5番 ストロングタイタン 牡 6 戸崎圭太 57 2.02.4 40.0
比較的内で先行するも直線ではばったり。この馬、オープンで渋った馬場の実績はなく、それでいて休み明けなので、この馬を推した競馬予想家は猛省すべきだと思う。
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