近年はレベル高いメンバーが出走することの多いレースであったが、今年のメンバーはあまりレベルが高くなかったようだ。
1.レース結果の基礎データ
2019年 9月 7日(土) 4回中山1日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第4回紫苑S
3歳・オープン・G3(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 15頭立
馬場差 -2.5 完全タイム差 +0.1
タイムランク C メンバーランク D
LAP :12.2-11.1-12.2-12.3-12.7-11.8-12.0-11.5-11.0-11.5
通過:35.5-47.8-60.5-72.3 上り:70.5-57.8-46.0-34.0 平均:1F:11.83 / 3F:35.49
超高速馬場の中でのスローペースで、後半もあがりが分散するロングスパート戦になったとはいえ、超高速馬場のレースとしては物足りないラップタイムになっている。
2.隊列分析
典型的な前残りのレースで、直線入り口で前にいなければどうにもならない。それでいて、隊列はやや長いので直線入り口で後方にいた馬は実力が劣ると考えてよいだろう。
3.完全タイム差検証
かなりの過大評価。1.3秒程度は低く見た方がよい。つまり低レベルな凡戦ということ。
4.各馬の分析
1着 15番 パッシングスルー 牝 3 戸崎圭太 54 1.58.3 33.8
大外枠ながら、前半の緩いペースを利して3番手の位置に取り付く。直線に入りジワジワ伸びてカレンブーケドールを競り落とすも、内からフェアリーポルカが伸びてきて最後はこの2頭の競り合いになりギリギリ競り落としての辛勝だった。
前半緩いペースで楽に先行できたことが大きい。最後も辛勝なのであまり高い評価はすべきではない。
2着 6番 フェアリーポルカ 牝 3 三浦皇成 54 1.58.3 33.7
好スタートから、3番手に取り付き最内のポジションを確保する。ところが向う上面で2番手の馬の後ろにつけたかったのか、少し外のポジションに移動して追走する。少し追い出しを我慢しながら4角を回り直線では空いた最内をついて追い込むもパッシングスルーと首の上げ下げで惜敗の2着。
惜敗だったので、向う上面でもインぴったりのポジションをキープしていれば勝っていたのではと思えるような走りだった。
前走のオークス、前々走のフローラSでは外枠が敗因とされているので、内枠でインのポジションを取れるようであれば、今後も小回りコースで好走する可能性はありそう。
3着 14番 カレンブーケドール 牝 3 津村明秀 54 1.58.4 34.0
2番手追走から、最後は上位2頭にわずかに競り負けた。
オークスから大きくパフォーマンスを落とした形だが、スローになると瞬発力勝負では分が悪いようだ。あと、道中はハミを噛んで力んでいたようだ。賞金が足りていて、ここで勝負をかけないくてもいい馬なので、秋華賞での上積みは十分考えられる走りであった。
4着 5番 レッドベルディエス 牝 3 ルメール 54 1.58.6 33.7
前半は後方から2番手の位置になり、向う上面でジワジワ進出を開始するの早めのペースアップを試みるも、あまり上げられず、直線では外から良く伸びたものの、直線入り口が逆転不可能な位置だったので、5着どまりだった。
後方から外を回っては全く勝負ならない馬場だったこともあるが、スローペースでも前半の追走力が劣り、瞬発力もさほどでもないので、2勝クラスではやれるだろうがその上のクラスで今後好走できるかどうかは微妙な走りだった。
5着 4番 フィリアプーラ 牝 3 丸山元気 54 1.58.7 34.1
中段のイン追走も向う上面でポジションを上げフェアリーポルカが空けた前目の最内のポジションに入って3,4角を回ったが、最後まで粘ることができず5着になった。
極めて上手いレースの立ち回りをしたものの、それでいて直線で大して伸びないので、そもそもの能力が不足しているということだと思う。
6着 12番 ローズテソーロ 牝 3 横山典弘 54 1.58.9 34.0
5番手で馬郡の真ん中の位置を追走するが、3角入り口で全体のペースについていけず、ポジションを少し下げて最内の位置に切り替えロスなく3,4角を回り、最後は少し伸び脚を見せるも6着までだった。
スローペースの立ち回りとしては、悪くなかったが、やはり能力不足ということだと思う。また、戦績から高速馬場がダメな可能性もある。
7着 1番 エアジーン 牝 3 石橋脩 54 1.58.9 33.6
最内枠であったことから、インの中段を目指すも他馬が速く後方の位置になる。2角を回り終わったところからポジションを外に移動するもそれでもまだ後方。残り600mくらいから徐々に仕掛けて、外から上がり3ハロン最速の脚で上がるも7着まで。
末脚がそこそこあっても、前半の追走力が弱すぎる。
8着 2番 クールウォーター 牝 3 野中悠太 54 1.59.0 33.8
序盤後方から最後は内から少し伸びた。
末脚がそこそこあっても、前半の追走力が弱すぎる。
9着 3番 スパークオブライフ 牝 3 藤田菜七 54 1.59.2 33.8
序盤後方から最後は外から少し伸びた。
末脚がそこそこあっても、前半の追走力が弱すぎる。
10着 8番 グラディーヴァ 牝 3 M.デム 54 1.59.3 34.7
前半は中段のやや後方の位置にいたが、向う正面の入り口あたりから前にポジションを押し上げ5番手くらいの位置につけたが、デムーロ騎手によると最後は馬の気持ちが萎えたとのことであるので、精神的な問題がありそうということは記憶しておきたい。
11着 13番 アップライトスピン 牝 3 田辺裕信 54 1.59.5 34.8
中段追走するも3,4角でのペースアップについて行けなかった。
12着 11番 メイクハッピー 牝 3 大野拓弥 54 1.59.7 35.4
逃げれたがまるで粘れず。やはり芝はダメそう。
13着 7番 トーセンガーネット 牝 3 武藤雅 54 1.59.8 34.6
特に見所無し
14着 10番 レオンドーロ 牝 3 柴田大知 54 2.00.0 34.9
高速馬場はだめ
15着 9番 ウエスタンランポ 牝 3 菊沢一樹 54 2.00.9 35.7
特に見所無し
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