人気馬2頭と長期休養明けの実力馬で決まって、的中の難易度がそう高くない決着でありながら3連複が8830円もつく高配当になっているので、こういうレースは賢く当てていきたいものである。
1.レース結果の基礎データ
2019年11月30日(土) 5回阪神1日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第70回チャレンジカップ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 2000m・内 12頭立
馬場差 -2.1 完全タイム差 +1.8
タイムランク E メンバーランク C
LAP :12.5-11.3-13.0-12.6-11.8-11.9-11.6-11.1-11.3-12.0
通過:36.8-49.4-61.2-73.1 上り:69.7-57.9-46.0-34.4
秋開催に引き続き高速馬場になっている。スローペースのバランスであるが、内回りコースなので、早めのスパートが必要な持続力勝負になっている。また、最初の直線の終わりのあたりでのポジション争いが少し激しくなった。ここで脚を使ってしまって、能力が劣る馬は最後の脚に響いたようだ。
2.隊列分析
直線入り口ではかなり短い隊列になっている。スローペースだったので、各馬コーナーでのペースアップについていけたということで、直線での持続力が問われたということなのだろう。
3.完全タイム差検証
やや過少評価であり、あと0.5は速く考えてよさそう。
4.各馬の分析
1着 4番 ロードマイウェイ 牡 3 ルメール 54 1.59.1 33.8
スタートは行く気なく後方から2番手を追走。道中はやや外目を回りながら少しずつポジションを上げて行って、4角でも大外を回って自然体でペースアップして、外からジワジワ伸びて1着になった。
外を回る距離ロスがありながら、追走に苦労するところが全くなく、楽に勝っているように見てたのでこのメンバーでは力が違った。3歳で5連勝は伊達ではなく、まだ成長が見込めるので来年も楽しみな存在になった。
2着 7番 トリオンフ セ 5 岩田康誠 56 1.59.1 34.4
スタート後、外から自然体で前に出てコーナーに入るころには先頭に立ち、そのまま最後まで粘り切っての2着だった。
あまり後続を離さない逃げではあったが、4角では楽にペースアップできていて、このメンバーの中ではかなり強い走りだった。69週ぶりといった長期休養明けではあったが、その前は小倉記念1着、鳴尾記念2着と重賞を好走していた馬であり「新潟外回りの新潟大賞典では切れ負けしていたが、小回りコースで平均的に脚を使う競馬だと非常に強い。」と評価されていた馬なので、休み明けとはいえ馬券の相手候補からは外せない馬であった。今後も持続力勝負のレースであれば好走できそう。
3着 1番 ブレステイキング 牡 4 ムーア 56 1.59.2 34.0
最内で前か5馬身差くらいのところを追走し、4角のペースアップではポジションが上がらなかったが直線に入ってインを鋭くのび3着になった。
オープン初戦で、下級クラスでは楽に好位のポジションが取れていたものの、オープンでは前半で好位のポジションが取れるほどの初速はなさそう。加えてコーナーでの加速は速くない。しかしながら、直線での加速の鋭さと、狭いことを抜け出せる器用さは武器になる。今後も特徴を忘れずにいて適材適所で狙っていきたい馬。
4着 8番 ハッピーグリン 牡 4 武豊 56 1.59.3 33.8
後方でじっくり脚を貯め、直線で最後までジワジワ伸びた。
あまり速い脚はないが、持続力はあることを示した。低レベルレースでの4着なので、あまり評価できないが、どこかで好走するチャンスはあるかもしれない。
5着 12番 ゴーフォザサミット 牡 4 北村宏司 56 1.59.3 33.8
後方のインを追走し、4角ではペースアップできず一旦最後方まで下がるも、直線に入って一瞬鋭く伸びる場面があった。
先行したかったらしいが、最初の直線のポジション争いにはついていけなかった。加えてコーナーでの加速力も弱い。直線での一瞬の伸びが活きるようなレースがあれば、穴をあける可能性はある。
6着 5番 ブラックスピネル 牡 6 スミヨン 56 1.59.4 34.4
スローペースで逃げて好走する馬ではあるが、今回は他馬も速く4、5番手のポジションになってしまった。最後もバテてはいないが完全に切れ負けした。楽に逃げれるようなメンバー構成でないと好走は難しそう。
7着 6番 ケイアイノーテック 牡 4 幸英明 57 1.59.4 33.8
最後方追走から、4角では大外を回って、良く伸びてきているように見えたが、ゴール前では脚色が鈍り、持続力はそう長くなないことを示した。
古馬重賞を使うようになってから好走していないが、いままで比較的レベルの高い重賞を使っていて、今回低レベルのG3戦になって一瞬見所があったので、より低いレベルのレースになれば好走出来る可能性はありそう。
8着 10番 ノーブルマーズ 牡 6 川田将雅 56 1.59.5 34.7
2番手を追走したが、最後は切れ負けした。
今まで好ポジションを取れたときのみ最後のひと伸びで好走出来ていた馬であるが、やはり自然体で好位が取れることが好走の条件であり、今回のように前半に脚を使って無理やり好位につけてもダメということがはっきりした。前半のポジション争いを必要以上に騎手の腕のせいにする人が多いが、今回川田騎手に乗り替わって、前半いいポジションがとれてもノーブルマーズはダメだったということから、やはり前半のポジショニング争いは馬の能力によるところが大きいと考えるべきだと思う。
9着 2番 ギベオン 牡 4 デットー 56 1.59.5 34.3
前半遅くやや後方を追走。4角のペースアップでもそう速い脚は使えず。直線でもさほど伸びなかった。
直線で前が狭くなったが、馬の脚が速ければデットーリ騎手の腕であれば狭いことろを突き抜けたはずであり、ここでは馬の能力が足りなかったと考えるべきである。中日新聞杯以来全く好走できていない馬なので、今回の1番人気は明らかに過剰人気であった。
10着 9番 ステイフーリッシュ 牡 4 中谷雄太 56 1.59.7 34.6
トップスピードが速くない馬なので、直線入り口で隊列図にあるような位置にいては絶望的である。残り800mくらいからのロングスパートが可能な馬であるのだが、騎手のコメントでは「2列目で折り合って向正面までは良かったけど、人気馬が後ろにいたので、早めに動けませんでした。結果的に自分から動いた方が良かったのかもしれません。」言っているのだが、この馬は人気馬の位置取りに限らず早めにスパートしないとチャンスがない馬なので、今回の騎乗は明らかに失敗である。なので、今回の大敗は騎乗ミスであり、これで人気が落ちる可能性は高く、普通に考えれば次回は中谷騎手が今回の反省を活かした騎乗をすると思うので、まだまだ相手候補としての警戒は必要だと思う。
11着 3番 ベステンダンク 牡 7 和田竜二 56 1.59.8 34.8
3番手のポジションが取れたが、4角のペースアップ時に激しく手が動きついていくのに苦労し、直線の途中までは頑張れたものの最後は脱落した。実力差がはっきり出ての負け。
12着 11番 テリトーリアル 牡 5 藤岡康太 56 2.00.2 35.3
外から好位追走するも直線では脚がなかった。そう負けてはいないがここでは実力差がはっきりでた。
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