近年が格上挑戦馬が多かったりメンバーがそろいにくい重賞になっていたが、今回は重賞レースらしいメンバーが揃い、ほぼ能力通りに決着するレースになった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 2月20日(土) 1回東京7日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第71回ダイヤモンドS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 3400m 16頭立
馬場差 -2.9 完全タイム差 +2.8
タイムランク SL メンバーランク D
ゆったりとしたペースではあるが、長距離が響いて最後はやや減速するラップになっている。最後の末脚がしっかりしていることが必要なレースとなり、能力差がはっきり表れるレースとなった。
2.完全タイム差検証
SLランクということもあり、1.1秒ほど上に見た方がよさそう。上方補正してもレベルは高くない。
3.各馬の分析
1着 10番 グロンディオーズ 牡 6 三浦皇成 54 3.31.2 34.5
まずまずのスタートから中団インの位置につける。4角もややインを回り4角の終わりから騎手の手が激しく動き直線で外に出して進出してくる。直線の勢いは最初はあまりないように見えたものの、ジワジワ伸びてきてギリギリで2着馬を捕らえて1着になった。
ズブい馬ながら長い直線を活かしての辛勝だった。反応に時間がかかる馬なので活躍の機会は限られる。
2着 3番 オーソリティ 牡 4 川田将雅 56 3.31.2 34.8
好スタートから5番手につける。4角もじっくり回り直線でも楽な手ごたえて早めに先頭に立つ。そのまま突き放すかに見えたが、最後ギリギリ差されての2着。
ほぼ勝ちに等しい2着だった。好位追走から早めに抜け出せる反応のよさが武器になるが、最後差されたのはトップスピードの能力がやや劣ることからだろう。より強いメンバーには通用しなさそうだが、弱いメンバー相手ならば堅実に走れそう。
3着 13番 ポンデザール 牝 6 ルメール 54 3.32.1 35.3
中団やや後方を追走。直線に入って鞭が入っても反応は今一つ。残り200mくらいからようやく伸びてきて3着に浮上した。
1.2着馬からは離されての3着。他馬が最後バテたのに乗じての3着なのであまり評価できないが、長距離適正はある。
4着 1番 ナムラドノヴァン 牡 6 内田博幸 53 3.32.2 35.2
発馬互角もすぐに抑えて中団後方の内追走。2角で一旦下げて、2周目向正面に入ると徐々に外めに出す。4角手前から動き、直線は外から伸びてきたがあまり勢いがなく4着までだった。
末脚は堅実であるが、ここでは能力が劣った。
5着 4番 ヒュミドール セ 5 吉田豊 55 3.32.3 35.9
3,4番手のイン追走から直線に入って残り400mから鞭を入れて追い上げようとしたたが、勢いは今一つだった。
6着 16番 アイスバブル 牡 6 石川裕紀 55 3.32.5 35.9
中団追走。3角あたりで勢いが鈍って騎手の手が激しく動き、4角から鞭が入って他馬にようやくついていける感じになり、直線に入っても伸びてはいるものの勢いが足りなかった。
かなりズブくなっている印象。
7着 8番 ジャコマル 牡 7 田中勝春 54 3.32.6 36.5
2番手追走していたが、直線での勢いが足りなかった。
8着 14番 タイセイトレイル 牡 6 北村宏司 55 3.33.1 36.8
好スタートから3番手の外追走。4角ではもう手応えに余裕がなく、最後は流れ込むのがやっとだった。
9着 11番 ボスジラ 牡 5 横山武史 56 3.33.2 36.3
やや後方のインを追走。直線での追い出しの反応がよくなく、まるで伸びなかった。
10着 7番 ミスマンマミーア 牝 6 松若風馬 53 3.33.3 35.9
後方追走から直線では大して伸びなかった。
やはり前走2着はたまたまハマっただけということのようだ。
11着 6番 ブラックマジック 牡 4 石橋脩 54 3.33.5 37.4
逃げたが、4角の終わりで早々と交わされて、多少は粘れていたものの大したことなかった。
オープン初戦だったが、オープンでの好走は厳しそう。
12着 5番 サトノガーネット 牝 6 岩田望来 55 3.33.5 36.1
後方から追い込み不発。長い距離でバテしまったということはありそう。
13着 12番 ワセダインブルー 牡 6 大野拓弥 54 3.34.1 36.9
特に見どころなし。
14着 2番 ダノンテイオー 牡 5 津村明秀 53 3.34.7 37.8
特に見どころなし。
15着 15番 パフォーマプロミス 牡 9 M.デム 57.5 3.35.0 38.3
インの中団でロスない競馬が出来ていたが、直線は伸びなかった。
16着 9番 メイショウテンゲン 牡 5 横山典弘 56 3.36.0 39.0
特に見せ場なく、好調時とは程遠い調子のようだ。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
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