ちょっと出遅れた感もありますが、The BeatlesのRevolution 1のtake20が今年の2月頃からインターネット上に流出しています。今ならググればすぐ音源ファイルが発見できます。僕も今日wavファイルをダウンロードして聞いたのですが、すごく驚いています。音もすごくいいです。
The Beatlesのすべてのレコーディングの記録を詳細に記載したマーク・ルーイソンによる名著『ビートルズ・レコーディング・セッション』によるとRevolution 1は1968年5月30日に約10分におよぶtake18でレコーディングが完了し、それに様々なSEを6月4日に追加したのが、take20とのこと。それにさらにブラスセクションとジョージハリスンのリードギターを6月10日にダビングし、後半部分をカットしたtake22が「The Beatles」に収録された正規テイクとのことです。
と、いうことで今回流出した音源では正規版でカットされた後半部分がふんだんに聞けるのがポイントとなります。ジョンレノンがひたすら「alright」と叫びまくり、この部分がRevolution9の原型となっているのがはっきりとわかります。また、前述の本に記載されているポールマッカートニーとジョージハリスンが「Mama、Dada、Mama、Dada」としつこく繰り返すSEもしっかり聞こえます。そして最後にはRevolution9でも登場するオノヨーコが「You bcome naked」としゃべっている部分も登場します。このところ出尽くした感のあるビートルズ音源ですが、久々に強力な新音源が登場しました。
ところで、ビートルズのオリジナルアルバムのCDは音が悪いことが定説となっています。CDが出た当初の技術で製作されたものから、一度もリマスタリング盤が発売されていないので、今のCDと比べるととてもしょぼい音になってしまうのです。もう何年もリマスタリングされた高音質盤が出るという話はあるものの、一体いつになったら発売されるんでしょうね。なので、一応Revolution1が収録されている「The Beatles」のアマゾンへのリンクを貼っておきますが、現行盤CDはオススメできません。なお、『ビートルズ・レコーディング・セッション』の方はビートルズファンならば必携の本なので、まだ読んだことのないビートルズファンの方は即購入をオススメします。と、思ったら絶版でプレミアがついてるようですね。一般の古本屋とか古い本が置いてある大型書店とかでぜひ探してみてください。
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